私の世界・人との邂逅―怪人仁木哲②
仁木哲さんは190cm以上の長身で、江戸時代に外国の異人を天狗の様に描いた絵がありますが、まさしく彼の姿そのものなのです。容貌怪異とは彼のためにあるような言葉ですが、笑うとチャーミングでそのギャップが人を放さない魅力的なところとなっているのです。
①で述べたように『放送朝日』という朝日放送のPR雑誌の編集長をした後、東京に出てトヨタ財団の現代文化研究所の初代所長になります。ちょうど大阪万博の前で、トヨタ館やその他プロジェクトのプロディユースをした頃が一番活躍した時だと思います。その頃の話をすると、田中角栄や黒川紀章などの著名人の名がぽんぽんと出てきます。
その後、某有名企業のPR雑誌の編集を頼まれて、
「会長の金を64億円?使い切ってしまった。」
とすごいことを言うのです。
現文研の頃から、ストレスもあってウィスキーをボトルで飲みながら仕事をしていたようで、お酒が原因で辞めたのか、まだ禁制品でなかったLSDもずいぶんやったそうです。
「LSDはあかんよ、肝臓に来る。」
はいつもの彼の台詞でした。
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