« 私の世界・心の育児日記④ | トップページ | 私の世界・心の育児日記⑤ »

2011年6月25日 (土)

私の世界・人との邂逅―怪人仁木哲⑤

仁木先生は自論を述べると、

「これからの生物学や社会科学は『ネオテニー』がキーワードになる。」

が直ぐ出てきて、早く論文としてまとめたいようでした。

『ネオテニー(neoteny)は、動物において、性的に完全に成熟した個体でありながら非生殖器官に未成熟な、つまり幼生や幼体の性質が残る現象のこと。幼形成熟、幼態成熟ともいう。』(=ウィキペディア)

アシュレイ・モンターギュの『ネオテニー』が1986年ですから、目をつけていたのは先生の方が早いのかもしれません。私がもう少し、博学であったならと残念なのは、

『ゴニター第五伯爵が鯉の内臓を食べると長寿になれると信じて、その日々の経緯を日記にのこした。その日記が百数十年後になって発見された。興味をもった連中が日記の記述にしたがってあちこち探索してみたところ、ある城の一室で化石のように蟄居していた老いぼれが発見された。伯爵だった。その姿はまるで類人猿の胎児がそのまま二百歳ほど成長した様相と顔貌だった。

オルダス・ハックスレーの「夏の白鳥」である。』(=松岡正剛:千夜千冊)

の話や、ボルクの「ヒトは性的に成熟したサルの胎児なのである!」の話を後で知ったことです。

先生と、もう少し議論が出来る私であったならと思うのです。

|

« 私の世界・心の育児日記④ | トップページ | 私の世界・心の育児日記⑤ »

人との邂逅」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 私の世界・人との邂逅―怪人仁木哲⑤:

« 私の世界・心の育児日記④ | トップページ | 私の世界・心の育児日記⑤ »