詩・「病棟の回転遊戯」③
「異次元の使者」
病棟に子供が来ると
まわりが異次元の世界
みんなはそれに少しでも触れようと
子供たちに話しかける
天使はお構いなしに
はしゃぎ駆け回る
患者の中にもひねくれ者がいて
「うるさい餓鬼やなあ」と言ってしまう
彼は後で後悔しなければならない
天使に触れた人は
その一瞬でも自分の身を忘れ
確かな喜びをつかめた
「「看護のひと」
母のように慈愛に満ちて
相手を気遣い
少女の妹のように勇気付け、
姉のように叱る
冷徹な技術者として
施術を履行し
優秀な召使として
排泄物を処理する
娼婦のように妖艶に
情動を喚起して
あなたはまだ幼子の母だという
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 私の世界・面白い話のネタ―「安楽死と自殺ほう助を認めるヨーロッパ・・!?」(2023.05.29)
- 私の世界・面白い話のネタ―「性別適合手術を受けていないトランスジェンダー女性の受刑者は男子刑務所で服役・・!?」(2023.05.26)
- 私の世界・面白い話のネタ―『「いつも不機嫌な老人」と「朗らかで機嫌のいい老人」を分ける“決定的な違い”・・!?』(2022.09.06)
- 私の世界・面白い話のネタ―ネコ物語・「かわいい動物は癒しになる・・のネコ!?」(2020.09.29)
- 私の世界・面白い話のネタ―「遺伝的な異常?を2つも持つ、ロシアの美少女・・!?」(2020.05.13)
「詩」カテゴリの記事
- 詩・「病棟の回転遊戯」⑦(2011.06.26)
- 詩・「病棟の回転遊戯」⑥(2011.06.26)
- 詩・「病棟の回転遊戯」⑤(2011.06.26)
- 詩・「病棟の回転遊戯」④(2011.06.26)
- 詩・「病棟の回転遊戯」③(2011.06.26)
コメント