詩・「病棟の回転遊戯」①
「回転遊戯」
自分の足掻きは足音ばかりに
「カラカラ」と部屋に響く
この回転が螺旋状に
ぐるぐると
内側へ外側へえぐり込んで
世界が変わるのを
願う、夢を見る
あるとき
ふと運動をやめて
この機械から外へ出ることを
思いつくのを
願う、夢を見る
飼い殺しの折の中
「木偶」
痛みが分からない痺れた足
いつも手袋をはめているような手
木偶になった手足を引きずって
これから生きなければならない
片目がひかりを失うのは時間の問題と
まだ腕や太もも、胴、頭が残っている
口は食べたり話せるのだが
心も木偶になるのだろうか
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