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2011年6月26日 (日)

詩・「病棟の回転遊戯」①

「回転遊戯」

自分の足掻きは足音ばかりに

「カラカラ」と部屋に響く

この回転が螺旋状に

ぐるぐると

内側へ外側へえぐり込んで

世界が変わるのを

願う、夢を見る

あるとき

ふと運動をやめて

この機械から外へ出ることを

思いつくのを

願う、夢を見る

飼い殺しの折の中

「木偶」

痛みが分からない痺れた足

いつも手袋をはめているような手

木偶になった手足を引きずって

これから生きなければならない

片目がひかりを失うのは時間の問題と

まだ腕や太もも、胴、頭が残っている

口は食べたり話せるのだが

心も木偶になるのだろうか

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