私の世界・子供のころ06―お墓の彼岸花

もうじきお彼岸で彼岸花の咲く季節になります。

昔のお墓は土葬をしていましたが、そのころのお墓には、何故か彼岸花が沢山咲いていました。

幼児で死んでしまった子の小さい土盛りのお墓に、妙に新しい塔婆が立っていて、その隣に彼岸花が群生しています。そんな風景を思い出します。

彼岸花に妖艶可憐で何か怪しい風情を見るのは私だけなのでしょうか？

私の家のお墓は、墓の集会小屋兼お堂の裏でよい場所とは言えない所にあります。おじいちゃんが次男坊で、在所には余り居ない大阪暮らしの家族ですから、「外れ？」の場所なのでしょうか。

お堂の裏は西向きなので、夕方に行くと夕日にお墓が照らされて、周りの彼岸花も笑いかけます。