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2011年8月28日 (日)

私の世界・子供のころ09―子供の頃の楽しみ(紙芝居)②

「紙芝居」はおじいさんが家の前に来ました。板飴を型の通りに舌で舐めて抜くゲームがあって上手く抜けるともう1つ何かを選べるのです。杏ジャムをはさんだ煎餅や水あめ、ソース煎餅等です。同じように当てものもありました。

紙芝居の内容は怪人二十面相などの怪盗物が多かったと思います。

夏になると、「紙芝居のおじいさん」はジャーに風船キャンデーを詰めて持って来るのですが、

「不衛生でお腹を壊すからだめよ!・・」

と母は買うのを許してくれませんでした。

友達が食べているのを見るとどうしても欲しくなって、一度内緒で買って食べたことがあります。すると近所の悪ガキが目ざとく見つけて、

「正樹!お母さんに言いつけるぞ!・・」

と脅すのです。

困りきって、お母さんにもう十円もらって、それで内緒にしてもらうことにしました。

お家に帰って母に、「もう十円!?・・」と手を出すと、

「ダメよ、さっきあげたばかりでしょう・・」

と断られました。

随分粘って泣いたりもしたのですがだめです。十円を貰うことの方が問題になってしまい「明日の紙芝居はがまんするから?・・」とか、いろいろ説得したのですがダメでした。もうどうでも良くなってすねるだけでした。悪ガキの脅しも放っておいたのです。

成人してから母が時々しみじみと言うのです。

「たった十円のお金を『あんた』にあげないときがあったけど、そんなにお金に困っていたのやろか?・・」

それを言われるとなんだか胸が痛みました。

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