私の世界・人との邂逅―サインのアルバイトの人々②

友人に「少しはまともな仕事？をさしてくれ・・」と紹介されたアルバイトの待田君も変な子です。グループ・サウンズをしていたのか、格好がそのまま女の子のような容姿で髪も長くヒールの高いブーツです。高校中退ですが灘中出身で、IQが非常に高く頭は良いくせに、世間的な常識はゼロに近く、何をして食っているのか聞くと「賭けマージャン！・・」と言うのです。

神戸の三宮界隈で、金も持たずに賭けマージャンをして勝つのだそうです。

「負けたときはどうするの・・？」

と聞くと、

「マスターが知り合いのときは借りるし、そうでないときは、トイレの窓から逃げれるように、いつも下見している。・・」

「でも、ほとんど負けません・・！」

だそうです。

私もマージャンは自身があったので、試してみたら相当強いことは理解できました。ただ、マージャンは1対1のゲームではないので、私が彼に勝つという状況は作ることが難しいのです。

私が大勝ちしていても、必ず彼は浮いていて負けないのです。

そしていつも、

「金澤さんは筋が悪いけど、大橋さんは良い筋してる・・」

と私の打ち方を批判して友人の大橋さんの手筋を褒め、私を「ムッ・・！」とさせます。ひょっとしたら彼の作戦だったのかも知れません。何しろ手を作る力、「引きの強さ」はすごいものがありました。

話しは別に：彼は自ら「ロリコン」と称して憚りませんでした。「今度、小学生5年の女の子と宝塚公園でデートして来ます。・・」と平気でした。今だと、「青少年淫行条例」で警察に捕まるかもしれません。ただ、知り合ったときは彼も18歳未満の未成年？この場合はOK？？