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2011年8月19日 (金)

私の世界・人との邂逅―システム科学の人々・泉さん

泉さんは役所上がりのおじいさんで、社団法人化の申請事務をするために事務所に来ていた人です。詳しい経歴は聞けなかったので、通産省のOBくらいにしか思っていませんでした。

あるとき、当時の世間知らずの私でも大物と知っている、稲葉秀三さん本人が事務所に尋ねて来る事があって驚いたのです。もっと驚いたのは、稲葉さんと泉さんが親しげに話していて、心を許した部下か同僚のような関係に見えたのです。つまり、泉さんも「一廉の大物」だったのです。

泉さんはいつもパイプ煙草をくゆらせていました。申請事務をする傍ら、孫が遊んでいるのを眺めるような目で、私たちの仕事ぶりを眺めていました。その煙草の煙の匂いは、甘酸っぱくて気持ち良いものです。

「そうだ、僕もパイプやろ!?・・」

と泉さんを真似てパイプ煙草を始めたのです。

やってみると意外な効果に気が付くのです。「暇が持余せる?・・」のです。システム開発部の仕事は、役所の仕事が主ですから期末の4月前後が死ぬほ

どいそがしいのですが、夏と秋は暇なのです。

システム開発部以外の人は、教育(コンピュータ学校)の仕事があるので年中授業とその準備?を何かとしていますが、私と大橋さんはその時期暇?なのです。

パイプ煙草を吸うのは、いろいろ面倒な手続きと作業を要します。まずパイプに煙草を詰め、この詰めるのも技術がいります。おもむろに火を着けます。上手く吸わないと火が消えるのでたえず金具?(通は熱くても指先で「チョンチョン」する)で押し込みながら、火をまた着けるのです。吸い終わると、掃除が待っています。掃除もいろいろ道具を使ってやるのです。

この作業で30分は持つのです。

好都合なのは、泉さんが「スパ、スパ・・」やっているものですから、上司も僕を怒れないのです。

まじめな話し、暇なときはずいぶん勉強のために工学関連やサイバネティックスなどの本を読みました。

その様子を見て泉さんはいつも、

「君たちはいいなあ、一生懸命になれることがあって?・・」

と羨ましそうに話すのです。

結局、今の社団法人と私があるのは、泉さんのおかげだと思うのです。

話しは別に:暇なときの特技として、大橋さんは目を開けて眠りました。すごいことに、前にある本のページを時々めくるのです。というか、目が細くてメガネを掛けていて、いつもおとなしく騒がないので、寝ているか起きているか分からないのです。ひょっとすると、僕のパイプ煙草と同じく大橋さんの作戦?かもしれません。

それとは関係ありませんが、私は煙草の煙を肺に入れることが出来ないので、吹かすだけです。パイプ煙草もそういうものだそうで、煙を肺に入れないのだそうです。煙草の初体験で肺に入れようとしたら、むせて、痛くて諦めてしまいました。煙草の煙と肺がんの関係が問題になったとき、自分は肺に入れていないのだから大丈夫と思っていたら、この間イヤなことを耳にしました。副流煙は同じように危険なのだそうです。自分の煙を受動喫煙すっるのはあほな話です。

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