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2011年8月20日 (土)

私の世界・人との邂逅―「UNIVAC(ユニバック)9300」①

UNIVAC9300は当然、人ではありませんが、私には数々の貴重な思い出を作ってくれました。コンピュータ学校を京都コンピュータセンターにしたのも、学内設置機がUNIVAC9300で、当時としては「まとも?」な中型機だったのです。コンピュータがとてつもなく高額なので、コンピュータ学校は学内設置を中型機にしているところなど有りようがないのです。

京都コンピュータセンターは理事長の八杉さんの政治力で、ユニバック社からタダ?で借りていると言う話でした。

ユニバックの9000シリーズは磁気コアメモリに似たPlated Wire Memoryを採用しているのが売りで、非破壊読み出しが可能です。その主記憶が32KBという、現在のパソコンのメモリーからすると信じられないくらい少ないものでした。IBMのコンピュータが使用している磁気コアメモリは、読み出すたびにもう一度書き込みして記憶を戻す必要があり、効率が悪いのです。

磁気テープ4台(1台はブートローダ用)とカードリーダ、ライン・プリンターがそろっていて、不思議なことにアセンブラーだけでなくコボルやFORTRANのコンパイル言語も使えました。

ただ、使えるメモリーやステップには制限がきつく、「シンプル」で「最短」、「不必要なメモリーは極力使わない」必要がありました。

それが私のプログラム哲学の原点となったと思います。

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