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2011年10月21日 (金)

私の世界・人との出会い―「なべさん」はすごかった②

待ちに待った夏休みが来て見ると当時の私にとって膨大な借金が残っていました。仕方がないのでアルバイトをフルにこなして返すことにしました。

コンピュータ学校は勤めている人用に夜間も授業をするクラスが夏休みでもあったのでその助手をアルバイトに出来ないか聞いてみたらOKということで昼は植木屋さんのアルバイトをやり夜は学校の助手をしました。

1ヵ月半の夏休みのアルバイト料は殆どマージャンの負け、借金の返済に消えてしまいました。

お金を返して清々していると「なべさん」がマージャンを誘ってきました。

マージャンはこれでお終いと思っていたので、

「一度だけ付き合うけれど懲りたし、もうこれからは誘わんといてね?・・」

と言いながら牌を囲みました。

不思議なことにその日は今まで付いてなかった「つき?」が全部来たような、貧乏神がいなくなって幸運の神さんが取り付いたようになったのです。今までの負けを取り返して余りあるような一人勝ちです。マージャンは一度は危ない目(流れ)が来るものですがそれがありませんでした。

みんなが負けて一人勝ちしているとたいてい止めさしてくれないものですが、その日は「次元が違っうわ?・・」とみんなは止めてしまいました。

なべさんいわく、

「やっと卒業やなあ?・・」

「え、なんのこと?・・」

「これからは、もう負けないマージャンが打てると思うよ!なんせマージャンの神さんが一度は付いたんやから?・・」

「神さんは一度だけでいいねん、後は独り立ちできるもの!・・」

なべさんは優しく言ってくれたのです。

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