私の世界・面白い話―コンピューターソフトがプロ並みの強さになる恐ろしさ?
プロ棋士とコンピュータが対戦する「第1回電王戦」(日本将棋連盟、ドワンゴ、中央公論新社主催)が14日に行われ、米長元名人(68)が将棋ソフト「ボンクラーズ」に敗れました。公式戦と同じ環境の正式対局で、プロ棋士が将棋ソフトに敗れるのは初めてなのだそうです。米長元名人は2003年に引退しましたが、一応元トッププロです。
後手の米長元名人が2手目に△6二玉という常識外れの手を指して負けたのですが、前哨戦ともいえる「インターネットの対戦」をやって負けた同じ手をまたやったのだそうです。
人間なら前回負けた「常識外れの手」を指して「相手を混乱さす?」のも「あり」かも知れませんがコンピュータに心理戦は通じないと思うのです。
米長さんの作戦は「正面から全力で指したのではない。」と、「言い訳」を作ったような作戦です。彼が名人戦でその作戦を取ったのなら「常識外れの手」を指したことを認めますが?
彼は著書で「一見、大切で無い将棋ほど全力で戦わないと運を逃す。」と言っていました。大切なのでかえって気を抜いたのでしょうか?
「勝つ」という意識も無いソフトが人間を負かすほどになるのは不気味な気がします。巧みな評価関数と手の先読み技術(ルート検索速度と無駄手の排除)のなせる技ですが、パソコンが知らない内にとてつもなく高速・大容量になった結果なのです。
ネットで前にインターネットで指したものと今回の棋譜を見ました。素人2段?程度の棋力も無い私が見るとどちらも「無残なぼろ負け」に見えます。
「同じく2手目に△6二玉という常識外れの手を指して負けた。」のは最初の戦いでボンクラーズの棋力を「舐めていた」のを認めたくなかった?又はそれでも勝てることを示したかった?と言う人間的な失着のような気がします。
棋譜はhttp://blog.livedoor.jp/i2chmeijin/archives/2157151.html(=2ch名人)で見られます。
前回ネット対戦のときの最終局面(85手目)
追加)
後で調べると米長さんは対戦前にかなり研究していて、他の人の助言も受け入れてボンクラーズは2手目に△6二玉と指すのが最良と言う結論を得たのだそうです。それでも勝たれてしまうのだから余計恐ろしく強いと言うことです。
今回の使用マシンの情報
ブレードサーバーは富士通の『PRIMERGY BX400 S1』のシャーシを使用。サーバーブレードが最大8枚利用できるが、今回は2800Wという電力制限(将棋会館の許容量として)があったため、6枚に抑えられた。サーバーブレードは、CPUが2つ載せられる『BX922 S2』を使用。CPUはXeon X5680(6コア/3.33GHz)、メモリーは24GB、64GBのSSDが搭載されている。この構成で1秒間に約1800万手読む性能。
今回のもの
ブレードサーバ
ブレード (=Blade) と呼ばれる抜き差し可能なサーバを複数搭載可能な筐体(ケース)内に搭載した形態のサーバコンピュータ
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