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2012年1月10日 (火)

私の世界・人との出会い―堀部君は強くて格好良かった②

堀部君はお父さんの道場で歩き始めた頃から柔道をしていたそうです。体は僕が大人のような体格なので、それより小さかったのですが筋肉質の均整の取れた格好良い柔道少年でした。

新人戦は決勝で当たりましたが、組む間もなく「大外落とし?」で秒殺されました。大体試合になっていなかったのは、僕が上がってしまって組むとき顔も良く見れない状態だったのです。

負けてしまってあれほど「絶対負けるな、寝技でやっつけろ!」と言っていた西先生の前へ行くと「まあ、よくやった・・」と笑っていました。それまで、負けると絶対怒られると覚悟していたので拍子抜けしました。

先生も僕が堀部君に勝つとは思っていなかったようです。

決勝に行くまで、立ち技でこかされては寝技で逆転という試合だったのですがそれが先生の気に入ったのかも知れません。

後でライバルになる藤田君には準決勝で当たったのですが「体落し」で技ありを取って「袈裟固め」をしてきました。西先生は「袈裟固め」をすると怒る禁じ手の寝技で「崩れ袈裟」にしなければなりません。簡単にひっくり返せて逆に押さえ込めるのです。先生や3年のレギュラーの先輩が押さえても「袈裟固め」なら逆転出来ました。当然、藤田君の「袈裟固め」は返して逆転することが出来て「崩れ袈裟」で1本でした。

当時の中学柔道はまだ戦争の遺産と言うかアメリカ進駐軍が格闘技の全国大会を許していませんでした。そんな状況で桂中学の柔道部は近畿大会の常連だったのです。

桂中の柔道部は休みが正月だけで授業の前の朝練と授業後の午後練をしていました。先生も若い頃は竹刀を持って「半端な練習をすると叩いた」という噂がありました。竹刀は本当に道場の隅に置いてあり、先生は時々威嚇行動のように練習前の準備運動に振っていました。

別に練習が嫌いではなかったのですが台風のシーズンが来ると、台風を心待ちにして学校が休みで「練習休み?」を期待している自分がいました。

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