私の世界・面白い話―糸谷哲郎六段のうっかり
糸谷哲郎六段は関西棋院所属で豊島・村田・稲葉棋士らと「関西若手四天王」と呼ばれている棋士です。
HNK杯戦をテレビでみて彼の才能溢れる早指し将棋に魅力を覚えました。
何しろ打つ手が決まっていると相手が指すのを待ちきれないように直ぐに次ぎの手を指していました。
以下はウィキペディアの第59回と第60回のNHK杯戦の彼の戦績を説明したものです。
『第59回(2009年度)NHK杯戦で、永世名人の資格を持つ2名(谷川浩司九段、森内俊之九段)と永世竜王の資格を持つ渡辺明竜王を破り、永世名人の資格を持つ羽生善治名人と決勝で戦う。解説役として出演した谷川浩司は、「羽生が(1988年度の第38回で)名人経験者を次々と破って初優勝をしたときと似ている」とコメントしたが、敗れて準優勝となった。なお、準決勝の対・渡辺戦では、糸谷得意の早指しに渡辺も早指しで対抗して対局が早々と終了したため、放送時間の後ろに久々に臨時番組が挿入された(「NHK杯将棋名局選」 = 丸田祐三九段による昔のNHK杯戦の解説)。
次の第60回(2010年度)NHK杯戦では前回準優勝により第2シードとなり、2回戦からの登場。またも決勝まで勝ち上がったが、再び羽生に敗れて準優勝。なお、準決勝では丸山忠久を39手で破ったが、これはNHK杯戦本戦の最短手数記録である。』
棋士もベテランになるとテレビ局の事情も配慮します。勝負が決まっても投げなかったり、遅く指して時間を持たせるものです。竜王の渡辺棋士との対戦はどちらも早指しでテレビ局が驚くほどの短時間で勝負を終わってしまったのです。また、次の年の丸山九段との準決勝では意地の張り合いから39手の超最短手数で勝利を収めています。局後の感想戦をやっていて解説者は相当困ったようです。
才能豊かな彼はそれゆえなのか、妙に「うっかり」が多いようです。以下もウィキペディアからですが、本当はもっとすごいのかもと何か不思議にうれしくなります。
○奨励会時代(12歳当時)、佐藤天彦との対局で、取った駒を相手の駒台に置いてしまい、当時の奨励会幹事であった井上慶太に自ら申告し、裁定の結果、反則負けとされた。
○プロ入りから間もない2006年(平成18年)6月20日のC級2組順位戦(対堀口弘治戦)で、うっかり角を成る場所を間違え、プロの公式戦では非常に珍しい“純粋王手馬”(他に代償や狙いがない王手馬取り)をかけられてしまう。しかし、大差であるにもかかわらず、(王手馬は71手目だったが)119手目まで指し続けてから投了した。
○2011年(平成23年)2月13日放送のNHK杯戦準々決勝(対郷田真隆戦)で、王手馬がかかる場所にうっかり馬を動かしたが、指を離す前に元のマス目に戻した。解説の井上慶太は「これはセーフ」と解説した。結果は糸谷の勝ち。
○2007年(平成19年)4月17日、竜王戦6組準々決勝の戸辺誠との対局の中で、相手の駒を取った際、取った駒は自分の駒台に置いたものの、自分の駒を違うマス目に置いてしまうという非常に珍しい反則負けを喫した。
話しは別に:実は私もプログラムのことを考えているからか、日常生活で「うっかり」が多いのです。従って才能と「うっかり」は関係ないようです。
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