私の世界・息子との会話―もう終わってる話

風呂上りに長男が珍しく、近寄ってきました。

「ここ摘んでみて！・・」

とボリュウムのある肩を差し出しました。

このごろ、神輿を担ぐボランティアに入って、時々担ぎに行くようです。肩が出来てきて、「筋金入り」を自慢したいのでしょう。

もぞもぞ掴もうとしますが、指が神経症で非力なので、思い切り出来ません。

「へえ、そんなしか掴めへんの？・・」

「おっとん、もう終わってるやん！・・」

と言われてしまいました。

言われてみると、確かに人には言えない「終わっていること」が沢山在ります。

でも、終わってないこともあって「おっとんはがんばってるにゃ？・・」は心の中で叫んだのです。

話しついでに、

「最近なんか冷たいなあ？・・」

と言ったら、

「おっとん、男の子は親父が嫌いなもんや、おっとんもそうちゃうの？・・」

との返事です。

なるほどと思いますが、言葉に出すか、出さないは大きな差があります。

「言ってはいけないことは、思っていても言わない方が良いの！」と言うのがやっとでした。