騙されてはいけない271―今起こっている福島原発事故・「2号機原子炉建屋地下階の滞留水サンプリング結果」
東電の6月29日に公表した記者会見配布資料「2号機原子炉建屋地下階の滞留水サンプリング結果について」からです。
最も高い南西コーナーのCs-137が3.5E+04Bq/cm3、100m3あるとすると3.5×10**12Bq(3.5兆Bq)となります。
塩素濃度が50ppmとは1リットル中に1mgの塩素で1ppmなので、50mg入っているということです。(水道水の残留塩素は0.1~1ppm程度)
「塩素」と聞くと厭な感じになるのは、「1号機タービン建屋の溜り水から高濃度の塩素38が検出」という話が1年ほど前にありました。塩素38は、普通の塩素が中性子を1つ吸収してできる放射性物質(放射性同位元素)で、その半減期は37分と短いのだそうです。
普通、塩素と中性子が出会うことはないのですが、海水を注入して「塩素38が検出」は「現在進行中」の意味を持つからです。
<東電の報告>
・2号機原子炉建屋三角コーナー滞留水の放射能濃度は、平成24年4月に測定した三角コーナー滞留水の半分程度であり、平成24年6月に測定したトーラス室と同程度である。
・塩素濃度は、平成24年4月に測定した三角コーナー滞留水、6月に測定したトーラス室と同程度である。
話しは別に:水道水の遊離残留塩素濃度は0.1mg/L以上とされ、プールは0.4~1.0mg/Lとされているのです。0.4g/L以上でウイルスや大腸菌などに効果があるのだそうです。(大腸菌は0.1mg/Lで殺菌できる)
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント