騙されてはいけない327―今起こっている福島原発事故・「淡水化装置(逆浸透膜式)3からの漏えい」
東電の8月17日に公表した記者会見配布資料と「淡水化装置(逆浸透膜式)3からの漏えいについて」からです。
問題は、淡水化装置(逆浸透膜式)3からの「漏えい」が起こったことより、その原因が「腐食によるジョイントの欠損」だということです。ジョイントは腐食も配慮した金属製だと思うのですが、大きく割れて脱落しています。この部品だけ、「ひび割れのある初期不良品」だったと言うなら良いのですが?
「淡水化装置概略系統図」を見ると膨大な装置群で、高圧の放射性濃縮廃液は腐食を促進するはずです。まだ、1年も運転していないのに、全体をチェックしなければならないし、先が思い遣られる事態です。
<東電の報告>
・H24/8/17 10:16 頃 パトロールを実施していた協力企業作業員が淡水化装置(逆浸透膜式)3において、水が漏れていることを発見。10:17、同装置を手動で停止し、10:22、漏えいが停止したことを確認。また、漏えい箇所は同装置のスキッド3内のブースターポンプ吸込側の継手部であることを確認。漏えい量は約0.2m3と推定しており、漏れた水は淡水化装置処理前の水で、表面線量率はガンマ線が0.1mSv/h、ベータ線が3mSv/h。なお、漏れた水は堰内に留まっており、系外への流出はない。
<淡水化装置(逆浸透膜式)3からの漏えいについて>
日時:平成24年8月17日10:16頃発見
場所:淡水化装置(逆浸透膜式)3 蛇腹ハウス内
状況:
①協力企業作業員が、パトロールのためハウス内に入室したところ、床面に水溜まりを発見(10:16)。
②淡水化装置(逆浸透膜式)3を手動停止(10:17)し、漏えい停止を確認(10:22)。
推定漏えい量:約0.2 [m3]
表面線量率:γ:0.1[mSv/h]、β:3 [mSv/h]
原因:調査中
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