騙されてはいけない374―今起こっている福島原発事故・「1号機の溶融燃料の分布状態の推定」

東電の「福島第一原子力発電所１～４号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ」に関する9月24日の研究開発推進本部第9回会合資料『「模擬デブリを用いた特性の把握、デブリ処置技術の開発」の進捗状況概要』からです。

その中に、「1号機の溶融燃料の分布状態の推定」の図があるので載せておきます。

「溶融燃料デブリ取り出し」と言っても、取り出さなければならないものは、「①溶融した炉心下部構造物（炉心支持板、制御棒案内管等）、②圧力容器底部に堆積したデブリ、③圧力容器底板、④制御棒ハウジング、ＩＣＭハウジング、⑤ＭＣＣＩ（molten-core concrete interaction：溶融した燃料・コンクリート等）生成物、⑥アニュラス部に堆積したデブリ、⑦冷却系や格納容器内に分布したデブリ」です。取り出すための遠隔操作の機械（ロボット？）や工具・方法を研究・開発・試験してからで、大変困難で迂遠な話です。