私の世界・面白い話のネタ―「かむことで注意力と判断速度がアップ」って?
ネットのサイエンスポータルのニュースからです。
「かむことによって注意力が増し、判断するスピードも速まる」ことが研究で分かったというものです。
以前から、大リーガーの噛み煙草の「クチャ、クチャ、・・ぺー」を良く見たのですが、そういう効用を知らず知らず彼らは利用していたのかも知れません。
もっと古い話では、噛み煙草を愛用するガンマンは、決闘の時の反応速度が速いので生き残る可能性が高いのです。生き残った男たちの遺伝子を引き継いで、アメリカでは噛み煙草を好む男達が多いのです。
「リアルカウボーイの証
アメリカではジーンズの後ろポケットに丸い輪の跡を付けている人が少なくない。これが付いていれば、リアル・カウボーイだと言われている。これは、噛みタバコの缶の跡。カウボーイ達には噛みタバコの愛好者が多く、その薄く丸い缶(金属ではなく、実際には紙製)をいつも後ろのポケットに入れているために丸い跡(アタリ)が付くのだ。(リアルウエスタンrealwestern.jpより)」
とてもあの「クチャ、クチャ、・・ぺー」が行儀の良いものと思えないし、彼女の前でするのはご法度だと思うのです。どうして流行っているのか不思議だったのですが、分かった気がしました。
ただ、吸うタバコの肺がんと同じに、口腔がん及び咽頭がんの大きな原因の一つとして問題視されているそうです。
それと噛みタバコの使用法を知らなかったのですが、「噛みタバコとは言え、実際には噛むのではない。缶の中には、タバコの葉が細かく刻まれて入っており、その一つまみほどの葉を下唇と下の歯の間に挟み、唾液と絡ませてその味を楽しむ。その唾液は飲まずに吐き出す。アメリカの野球選手がよく唾を吐き出しているのはこれだ。タバコの葉はもちろん、唾液も飲み込んではいけない。バーなどでは小瓶片手にそこに吐き出している風景も良く見かける。(リアルウエスタンより)」だそうです。
ええー、・・すると大リーガーやカウボーイの「噛む効用」の話しは、まったくナンセンスです。スミマセン!
『かむことで注意力と判断速度がアップ
(2013年2月21日 サイエンスポータル)
かむことによって注意力が増し、判断するスピードも速まることが、放射線医学総合研究所の平野好幸客員協力研究員と神奈川歯科大学の小野塚実・元教授らの共同研究で分かった。脳活動の変化を「fMRI(機能的磁気共鳴画像法)」で画像化して調べたもので、かむ動作が認知機能に影響を与える仕組みの解明につながるという。
研究チームは、20-34歳の17人にガムをかんでもらい、その後、数秒から十数秒の間隔でスクリーンに映る矢印の左右を当てる検査「注意ネットワーク賦活テスト」をした。同テストは「もうすぐ映る」という合図の有無や、矢印の左右の判別を難しく(妨害)する別の矢印の有無により、注意に関する脳内ネットワークがどう変わるかをみる検査で、その時の脳活動の変化をfMRIで画像化し、かむ動作を伴わない場合とで比較した。
その結果、かむ動作を伴う場合は、妨害の有無と合図の有無の全ての組み合わせで、応答速度の平均値が下がった(応答速度が速まった)。特に「合図あり・妨害なし」と「合図なし・妨害あり」の場合に、かむ動作による反応効果が有意に大きかった。またfMRIの結果から、テスト中には大脳の前頭前葉の内側にある「前帯状回」や「左前頭前皮質」(左上前頭回と左中前頭回)などの、注意に関わる脳部位の活動を増強させることも分かった。
これらのことから、かむ動作によって注意ネットワークが活性化されることで、判断速度が向上し、注意力が高まっていることが示された。かむ動作の与える影響をfMRIで画像化に成功したのは、世界で初めてのことだという。』
噛みタバコ
直接タバコの葉を含む混合物を噛むことにより風味を楽しむものであり、タバコの楽しみ方としては最も古い方法である。北米大陸のインディアンは、ライムの葉とともに用いている。火気厳禁である場所、たとえば船倉、鉱山、森林などで用いられた。
タバコの葉と石灰などを共に口に含み使用し、唾液は飲み込まず排出する。唾液を飲み込むとニコチン中毒を起こす危険性があり、唾液中のニコチンは水に溶けた状態なので吸収が早く中毒症状も重い。他に、口の粘膜から直接成分を吸収してしまうため、口腔がん及び咽頭がんの大きな原因の一つとして問題視されつつある。西部劇などで見られる痰壷は、これを吐き出すためのものである。
現在ではタバコの葉と石灰の組み合わせのほかにさまざまなハーブなどを組み合わせたものや、子供向けの甘味料と香料を多く含んだグトゥカー、ハーブだけで構成されたパーンと呼ばれる物も存在する。インドや東南アジアなどが主要な産地である。
かつては世界的に噛みタバコの使用は一般的であったが、近年では公共の場でつばを吐くという行為が不衛生・マナーとして好ましくないことで、徐々に紙巻きタバコに需要が変化していった。また、昨今の禁煙の風潮と相まって、需要は減少傾向にある。
煙を吸引することによる肺活量の低下がないことで、米国メジャー・リーグの選手に噛みタバコを愛用する者が多く、試合中グラウンドにヤニを吐く光景がよく見られる。米国がん協会が1998年、2003年に行った調査によれば、36%の大リーガーが噛みタバコを愛用していることが判明した。健康面での問題がクローズアップされるにつれ、大リーグでの噛みタバコ使用に厳しい目線が向けられるようになり、現在はマイナーリーグで徹底した禁煙教育が行われるようになっている。一方、大リーグでは禁止に至っておらず、2010年には米下院の公聴会で大リーグでの使用禁止の是非が議論された。殿堂入り選手のトニー・グウィンは、2010年に唾液腺ガンが発覚した際に現役時代に愛用していた噛みタバコが原因ではないかと語った。日本のプロ野球においてもアメリカ出身の選手に愛用者が多かったが、今ではほとんど見られなくなった。・・・(=ウィキペディア)
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