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2013年2月18日 (月)

私の世界・面白い話のネタ―「人気シロクマのクヌート」は“怪物”?

ネットのロイターのニュースからです。

シロクマのクヌートを知らなかったのですが、ロイターの写真は痛ましいと感じる剥製の写真で、載せることは控えます。

それで生きているころの赤ちゃんクヌートの写真を探したのです。

「まいったなぁー!?・・」というかホントに可愛くて、絶句(言葉を失う)ものです。

「クヌートは母親から育児放棄され、飼育員によって育てられた」ということは、より人々の同情を引きます。こんな子に、「世界中でも人気を集め、多くの訪問客が同動物園に詰め掛けた」のも当たり前のことです。

でも、4歳で死んじゃうのです。(2011年3月)

ただ、「怪物クヌートビジネス」の記事を見てしまって、少し「厭な感じ!?・・」です。趣旨は違うのかもしれませんが、「剥製にしてまで、まだ人を呼んで儲けるの?・・」と思ってしまうのです。

Photo

『人気シロクマのクヌート、「標本」でスポットライトに復帰

[ベルリン 15日 ロイター] ドイツのベルリン動物園で人気を集め、2011年に死亡したシロクマのクヌートが15日、「標本」となって公開された。

クヌートは自然史博物館の入り口に設置され、1カ月の間来館者を歓迎するという。博物館は「標本」が「剥製」ではないと強調し、骨格を基にクヌートの毛皮などを使って作ったと説明している。

クヌートは母親から育児放棄され、飼育員によって育てられた。その愛らしい姿は世界中でも人気を集め、多くの訪問客が同動物園に詰め掛けた。4歳だった2011年3月、てんかんの発作で死亡した。

『経済効果160億円を生む、怪物クヌートビジネスベルリンの動物園にいる「怪物」

20070417  All Aboutより)

これが噂のクヌート

その「怪物」とは、ベルリンの動物園で昨年12月に生まれたホッキョクグマの「クヌート」です。クヌートの両親や育成については、こちらに詳しく書かれています。クヌートは母親が育児を放棄してしまったために、動物園の飼育チームに育てられました。160億円を生む「怪物」ですが、外見はなんと可愛らしいのでしょうか!

今年の3月になって一般のマスコミに公開したところ、それが爆発的人気になり、ドイツ国内だけではなく、世界中の人気者になりました。外国からの観光ツアーは、クヌートを見るためにベルリン動物園を目的地に組み入れ、クヌートのグッズは動物園の内外で飛ぶように売れ、クヌートをテーマにした歌や着メロまで作られています。また、ベルリン動物園の株は、クヌート一般公開の3月から急騰しました。

クヌートフィーバーは高まる一方で、彼が生み出す経済効果は、今後数十年で1億ユーロ(約160億円)にも達すると言われています。

動物愛護家からの批判、そして育児拒否の理由は?

こうしてクヌートフィーバーが過熱する一方で、今回の件について批判する声も出てきています。批判の声は主に動物愛護家から出ていて、その主張は「本来の母親が育児放棄をしたのに、人工的に、自然の摂理に逆らってクヌートを育てたのは良くない」というものです。中には、クヌートの命を絶ってあげるべき、と主張する者もいます。

ただクヌートは、すでに絶滅の危機にも瀕している種であるホッキョクグマです。そこで無理に自然の摂理を通しても、種が絶えてしまうだけになるでしょう。それは地球の生態系にとっては決してプラスにならない、というのが上の批判に反対する人たちの主張です。

ところで、なぜクヌートの母・トスカは、育児拒否をしたのでしょうか?こちらについて、まだ詳しい分析などは発表されていません。ただ1つの説として、トスカがサーカスで生まれ育ったために、トスカ自身が母親からきちんとした育児を受けてこなかったため、というものがあります。

トスカ自身が育児によって育ってこなかったので、自分の子供の育て方を知らず、育児を放棄してしまったというのです。その他にも、ストレスが原因で放棄したなど、いくつかの説が出ています。

これからどうビジネスが拡大するか?

クヌートをめぐって、すでに莫大なお金が動いている。今後クヌートフィーバーが拡大していったら、日本ではどのようなビジネスが生まれるでしょうか?いくつか考えられるビジネスを挙げてみました。

●「クヌート鑑賞ツアー」の企画

旅行代理店は、クヌートを見ることを主題にしたドイツツアーを組むでしょう。

●キャラクターグッズの販売

すでにぬいぐるみやポスターなど、さまざまなクヌートグッズがヨーロッパでは売られていますが、それが日本にも入ってくることになるでしょう。

●関連のテレビ番組や書籍の出版

テレビではクヌートを採り上げた番組が作られ、雑誌はクヌートの記事を載せ、写真集などの書籍も書店に並ぶことになるでしょう。

これらのビジネスを見ると、なんとなく最近の「冬ソナ」「ヨン様」フィーバーと同じようなものに見えます。ヨン様フィーバーも多少下火になっている今、それに飽きた人たちが、クヌートに走っていくことになるかもしれません。

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