騙されてはいけない527―今起こっている福島原発事故・「間違ったトレンドグラフはそのエビデンス」って?
東電の3月1日に公表した記者会見配布資料「温度計信頼性評価の報告における補正版の提出について」からです。
2月1日に原子力規制委員会へ提出した報告書の温度のトレンドグラフをミスったというのですが、酷いのは他でもと調べてみると「これに伴い,これまで報告した温度計信頼性評価について,調査を実施したところ,計8ヶ月分の報告書において記載不備を確認」とごろごろ出てきたのです。
揚げ足をとるつもりはありませんが、「トレンドグラフはそのエビデンスとして添付しているもの」としていますが、“エビデンス“の意味を分かっているのか疑問で、医学用語的には”検証結果“の意味があります。
それと、素人ではないのですから間違い(ミス)が多過ぎで、データをキチット正確に管理しているのなら、システム的に考えられないことです。逆に「妙な操作をしているのでは?・・」と疑うことにまります。
エビデンス:証拠・根拠、証言、形跡などを意味する英単語 "evidence" に由来する、外来の日本語。
<東電の報告> 事象の概要
平成25年2月20日,3月1日提出の報告書を作成していたところ,平成25
年2月1日に原子力規制委員会へ提出した報告書(評価期間:平成24年12月
16日~平成25年1月15日)の添付資料である温度トレンドにおいて,3号機
RPV温度計2本(TE-2-3-69E1,TE-2-3-69E2(いずれも,RPV給水ノズルN4D温度))の温度トレンドが,トレンドグラフ上に表記されていないことを確認(当該RPV温度計2本は,保安規定の監視対象ではない)。
これに伴い,これまで報告した温度計信頼性評価について,調査を実施したところ,計8ヶ月分の報告書において記載不備を確認。
温度計の信頼性評価は、直接デジタルレコーダのデータベースの温度トレンドグラフを日々確認することにより実施していることから、評価自体は確実に実施されていた。また、今回誤記のあったトレンドグラフはそのエビデンスとして添付しているものである。
以上から、本不適合は、温度計の信頼性評価結果に影響を与えるものではない。
本日(3月1日),記載不備が確認された8ヶ月分について,補正版を提出。
ミスの件数
ミスの例示
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