私の世界・知らない世界―他のオスの「子殺し」をするヒョウ?
ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースからです。
実はこの記事を紹介するかどうか、かなり考えてしまいました。
猛獣が自分の子孫を残すために、付き合い始めたメスが育てている他のオスの子供の命を奪うは自然の成り行き、仕方ないことです。
「新たに縄張りを獲得したオスにとって、子を失った母親が発情し、交尾の機会が増える」という合理的な理由があるからです。
「オスのヒョウの子殺し」ということが気になったのではないのです。
ジオの写真を見て、これから子殺しをしようとする「ヒョウの目」を見てしまったのですが、その言い様のない、悪魔のような冷酷、残忍、無常観=「隠された悪意の目」を感じたのです。
「へー、こんな目を、するんやー?・・」
と本気で、「ドキッ」としました。
人間以外の動物には「悪意」、「嘘」、「誤魔化し」という“心”は無いものと決めていたのですが、考えを変えねばなりません。
以下の写真は見たくないと思う人のためです。ジオの写真は記事の後ろにしておきます。それと、普通の時のヒョウの写真も載せておきます。
気分治しの可愛いペルシャヒョウとユキヒョウの赤ちゃん(記事と無関係)
話しはべつに:そういえば、家の飼いネコのチップでも、ときどき目が合ったとき、もの凄く怖い目のときがあります。肉食獣の“性”でしょうか? それとも、うち息子に似て「オッとんは、嫌いや!・・」という意思表示か?
『オスのヒョウの子殺し、撮影に成功
(April 23, 2013)
南部アフリカのボツワナで、オスのヒョウ(学名:Panthera pardus)が子どもを食べる珍しい写真が撮影された。
オカバンゴ・デルタのモンボにあるサファリキャンプ、「Wilderness Safaris」のライアン・グリーン(Ryan Green)氏は3月、デルタでよく知られたメスのヒョウ「レガデマ(Legadema)」の生態を記録していた。大木の樹洞で育てられていたのは、生後数週間の子ども数頭だ。
あるとき、そわそわ歩き回るレガデマに気付くと、見知らぬオスが子どもを咥えて巣穴から出てきた。子ヒョウを連れて木陰に入り、戯れたりなめたりする様子は、「愛情さえ感じられた」という。
しかし、それは表面だけで、実際には(人間から見れば)とてつもない悪意が潜んでいた。後に「ンモライ(Mmolai、現地ツワナ語で殺し屋の意)」の名をもらうオスは、ゆっくり味わうように子どもを食べ始めたのである。
ンモライが去った現場は、「何の痕跡もなく、血一滴、毛一本残っていなかった」とグリーン氏は話す。同氏は、この後、残った子どもを運び去るレガデマも撮影している。
人間の感覚では恐ろしい出来事だが、野生動物の世界では珍しくない。大型ネコ科動物の保護団体「パンセラ(Panthera)」の代表を務めるルーク・ハンター(Luke Hunter)氏によると、特にオスが新しい縄張りを奪ったときに発生し、血縁関係のない子どもが殺されるという。パンセラは、ナショナルジオグラフィック協会のビッグキャット・イニシアチブと提携している。
この行動はアフリカライオン(学名:Panthera leo)で知られているが、大型ネコ科動物の実際の行動が記録されるのは珍しい。ハンター氏も貴重な写真だと話している。
◆子殺しの理由
ハンター氏のチームは、南アフリカ共和国のクルーガー国立公園周辺で13年前からヒョウの子殺しを調査している。死亡を確認した子ヒョウ280頭のうち、45頭はオスに殺されていた。
新たに縄張りを獲得したオスにとって、子殺しには合理的な理由がある。子を失った母親が発情し、交尾の機会が増えるからだ。自分の遺伝子を残すことが最優先で、「継父にはなる余裕はない」という。
オスが子どもの血縁を見分ける方法は確認されていない。においで区別しているとは考えにくく、過去の母親との遭遇経験から識別している可能性が高い。
もちろん母親は、見知らぬオスから子どもを守ろうとする。しかし、縄張りを奪われてしまった場合は守り切れず、結局殺されてしまう。
ただし、オスのヒョウがいつも“残忍で凶悪”な行動をとるわけではないという。縄張りを持つオスは、メスや子どもと触れあう時間も多く、長期的な信頼関係を築いている。我が子に対しては「良き父親」であり、世話や保護を怠らない。』
普通の時のヒョウ
「子殺し」をする前のヒョウ
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