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2013年6月 2日 (日)

騙されてはいけない627―今起こっている福島原発事故・「20km圏内海域における魚介類調査報告」

東電の531日に公表した記者会見配布資料「20km圏内海域における魚介類調査報告(H251月~3月採取分)」からです。

報告書の分析が「おざなり」というか、わざと言わないことがあります。「2-1.調査結果(魚種ごとの放射性セシウム濃度)」は、よく見ると前回より魚種数、測定回数が少なくなっているので目に付かないかも知れませんが、“内基準値超え”は魚種数、測定回数とも比率にすると大きくなっています。これまで比率は出していたはずと思うのですが?

それと、「基準値以下の傾向」の魚種を多く出して、良い印象を演出しようとしている伏しがあります。魚種が多いといっても、生息数と関係なく、どれだけの魚(量)が影響しているかが問題です。

「2-2.調査結果(セシウム濃度の地域分布)」についても、「・・ただし、沿岸の刺し網調査点でもT-S2のように基準値を超える割合が低い点がある」としていますが、何も例外的なT-S2を持ち出さなくとも、赤で囲んだ“沿岸の刺し網”は内基準値超えの割合が、全て前回以上です。

「2ー3.調査結果(放射性セシウム濃度の経時変化)」の「福島第一20km圏内の傾向」について、「・・測定結果の幅に概ね入っている。やや高めの傾向にあるが、減少傾向がみられるものもある」は、笑ってしまうしかありません。

多分、東電ではなく何処かのコンサルが分析した文と思うのですが、事実の誠実な分析が必要です。

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