私の世界・知らない世界―「ビューフォート沖から海賊“黒ひげ”の座礁船引き上げ」って?
ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースからです。
「カリブの海賊「黒ひげ」の旗艦「クイーン・アンズ・リベンジ」号が座礁しているノースカロライナ州のビューフォート沖から、色々なものが引き揚げられた」という話しです。残念ながら金貨や財宝はないのです。
「座礁して引き出しがこんなんとみた“黒ひげ”は、クイーン・アンズ・リベンジの物資をより小型のリベンジ号等に移して同船を放棄した」のです。
ノースカロライナ州のビューフォート港は逃げ込むには、“良いところ”かもしれませんが、海域の構造が複雑で、大型船は絶えず“浅瀬に座礁”の危険があるようです。「黒ひげも操船の指揮を誤った」のかもしれません。
「サウスカロライナのチャールストン港を海上封鎖」とありますが、マップで見ると湾の入り口が狭く海上封鎖には適しています。
ただ、座礁を「各艦船により引き出そうとした」や“海上封鎖”はかなりの数の船団を配下にしていたようです。
彼は、「船を襲うときには、点火した導火線を帽子に差して見せつけ、相手に恐怖心を植え付けた。しかし、その悪魔のような姿や恐ろしい噂とは裏腹に、人を手にかけることは少なかったとされる」とあり、“海賊旗”を見てしまうと、「良い人ちゃうやろか?・・」と思ってしまうのです。
黒髭の海賊旗
クイーン・アンズ・リベンジ号の座礁の経緯
1718年5月、黒髭はサウスカロライナのチャールストン港を海上封鎖し、チャールストンに出入りする船を対象に約1週間にわたって略奪を繰り返した。封鎖後、黒髭は行政官の恩赦の申し出を拒絶して貴下の小艦隊を率いてビューフォートの入り江に逃走した。同入り江においてクイーン・アンズ・リベンジは座礁し、黒髭は各艦船により引き出そうとしたが、逆にさらに1隻(アドベンチャー号)が座礁する結果となった。このため黒髭は彼の小艦隊を解散させるとともに、クイーン・アンズ・リベンジの物資をより小型のリベンジ号等に移して同船を放棄した。その後1996年に沈没船となって発見される。
黒髭(Blackbeard、1680年?~1718年11月22日)
イギリスの海賊。本名はエドワード・ティーチ(Edward Teach)、あるいはエドワード・サッチ(Edward Thatch)とされるが、偽名の可能性が高い。1716年から1718年にかけて、カリブ海や大西洋の沿岸を荒らしまわったことで知られる。黒髭は、船を襲う際、何振りもの剣とナイフ、数丁のピストルを身につけて現れ、あだ名となった豊かな黒いひげに、麻の切れ端や火をつけた導火線を編みこんでいた。この余りに印象的な黒髭の姿は、後の小説や劇、映画などに登場する海賊の典型例となった。(=ウィキペディア)
アメリカ人画家ジーン・レオン・ジェローム・フェリス(Jean Leon Gerome Ferris)が1920年に描いた、悪名高き海賊黒ひげとイギリス海軍との戦い。1718年、アメリカ、ノースカロライナ州沖で繰り広げられた最後の死闘に破れ、黒ひげは短いながらも派手な海賊人生を終えた。黒ひげの本名は、エドワード・ティーチ(Edward Teach)、あるいはエドワード・サッチ(Edward Thatch)とされる。1701~1714年のスペイン継承戦争で、乗組員として私掠船に乗り込む。戦後は海賊ベンジャミン・ホーニゴールドの配下となり、クイーン・アンズ・リベンジ号をはじめ海賊船団の指揮を執るまでのし上がった。黒ひげは自らイメージアップする能力にも優れていたと言われる。商船から奪い取った戦利品を身にまとい、あだ名の元になった長いひげを時には編んでリボンで結んでいた。また、船を襲うときには、点火した導火線を帽子に差して見せつけ、相手に恐怖心を植え付けた。しかし、その悪魔のような姿や恐ろしい噂とは裏腹に、人を手にかけることは少なかったとされる。
カリブの海賊「黒ひげ」の旗艦「クイーン・アンズ・リベンジ」号から引き揚げられた、ピューター(スズの合金)製の皿とスプーン。18世紀の海賊がどのような食卓を囲んでいたのか、想像を巡らしてみるのも一興だ。折れ曲がっている右上を含め3枚は、小さめの取り分け皿。キッチンからダイニングまでは左上の大皿に盛られていたらしい。現在はいくつかの破片に割れてしまっている。修復作業の過程で、制作した職人のマークが見つかり、ヨーロッパ製と判明。なお、小さなビニール袋の中身は動物の骨で、料理の中身まではまだ特定されていない。
アメリカ、イーストカロライナ大学で保管されている、剣の柄。海賊「黒ひげ」の旗艦、「クイーン・アンズ・リベンジ」(アン女王の復讐)号から発見された。凝った金箔が部分的に施された柄は、シカの角と金属からできている。海底で約300年眠っていたが、砂と泥に埋まって酸化を免れ、当時の状態を保っている。柄頭には「フルール・ド・リス」として知られるフランス王家ゆかりの紋章、アヤメの装飾が施されている。黒ひげが1717年に奪取するまで、クイーン・アンズ・リベンジ号はフランスの奴隷船だった
沈没船「クイーン・アンズ・リベンジ」(アン女王の復讐)号から発見されたばかりの、18世紀の鉄製拘束道具。この船は悪名高きカリブの海賊、「黒ひげ」が率いた艦隊の旗艦として知られ、1718年にアメリカのノースカロライナ州ビューフォート沖で座礁、沈没した。1995年、州の文化財課に所属する考古学者チームが船体を発見。16年後にようやく黒ひげの船と認定された。チームは同州グリーンビルのイーストカロライナ大学を本拠に10年以上、引き揚げた遺物の復元作業を地道に進めてきた。写真のような拘束道具は、“新世界”へ輸送中の奴隷や、身代金目当ての人質、規則に従わない船員を処罰する場合などに利用された。ロープが巻かれており、手首や足首を傷つけないように配慮されている。当時の奴隷輸送船では一般的な道具で、クイーン・アンズ・リベンジ号の前身、フランスの奴隷船「ラ・コンコルド」号が備えていた可能性が高い。黒ひげは1717年にラ・コンコルド号を強奪、船名をクイーン・アンズ・リベンジ号と改め艦隊旗艦として重用し、カリブ海から植民地時代のアメリカの海岸に至る海域を恐怖で支配した。
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