騙されてはいけない742―今起こっている福島原発事故・「4号機の原子炉ウェル、圧力容器、使用済燃料プール内のガレキ撤去および炉内機器の移動作業開始」
東電の8月26日に公表した記者会見配布資料「4号機における原子炉ウェルおよび圧力容器、使用済燃料プール内のガレキ撤去および炉内機器の移動作業開始について」からです。
東電は作業概要として、「4号機使用済燃料プール内の燃料取出しに先立ち、原子炉ウェルおよび圧力容器、SFP内に落下した瓦礫の撤去並びに本作業に干渉する炉内機器やシュラウド取り替え工事関連機器の移動を実施するもの。なお、4号機は他号機より線量当量率が比較的低いことから,全ての作業を有人で行う」と報告しています。
この日程では、“4号機使用済燃料プール内の燃料取出し”は11月中旬になるようです。
東電の報告の中に“シュラウド”という言葉があるので、その意味を説明しておきます。
シュラウド(英:Shroud)
直訳では覆うもの、幕、という意味になるが、原子力発電分野においては原子炉圧力容器内で燃料集合体と制御棒が配置された原子炉内中心部の周囲を覆っている、円筒状のステンレス製構造物である。(=ウィキペディア)
炉心シュラウド
炉心シュラウドは、沸騰水型原子炉(BWR)の炉心支持構造物の一つで、炉心部を構成する燃料集合体や制御棒を内部に収容する直径4~5m、高さ7~8m、厚さ3~5cmのステンレス鋼製の円筒である。炉心内の上向きの原子炉冷却材流と、その外側の環状部を下向きに流れる再循環流とを分離するとともに、炉心や気水分離器、蒸気乾燥器などの原子炉圧力容器内の構造物及び機器を機械的に支える役割を果している。(=原子力防災基礎用語集・文部科学省)
以下で、「炉内機器移動/ガレキ撤去用治具イメージ(一例)」は省いています。(一例で“イメージ”は、いい加減過ぎです。)
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