騙されてはいけない763―今起こっている福島原発事故・「地下水の汚染拡大か」とNHK?
東電の9月10日に公表した記者会見配布資料と「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」とネットのNHKニュースからです。
NHKの報道にあるように、新たにH4エリアタンク周辺に設置した観測孔のE-1(漏えいが発生したH4エリアⅠグループNo.5タンクのある堰の北側)で「ストロンチウムなどのベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり3200ベクレルという高い値で検出」されています。
『福島 地下水の汚染拡大か(9月10日 9:40更新 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所でタンクの汚染水が漏れた問題で、地下水への影響を調べるためタンクの周辺に新たに掘った2本目の井戸の水からも、ストロンチウムなどのベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が高い値で検出されました。
東京電力は地下の汚染が拡大しているとみて調べています。
福島第一原発では先月、4号機の山側にあるタンクから、高濃度の汚染水300トン余りが漏れ、一部が側溝を通じて、原発の専用港の外の海に流出したおそれがあります。
東京電力が問題のタンクのおよそ20メートル北側に新たに掘った井戸で8日採取した水を調べたところ、ストロンチウムなどのベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が1リットル当たり3200ベクレルという高い値で検出されました。
今月4日にはタンクの南側の井戸の水からも放射性物質が検出されていて、今回はその値よりさらに高く、東京電力は漏れ出した汚染水が地下水に到達し、汚染が拡大しているとみています。
100メートル余り海側には、建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に放流するための井戸があり、影響が懸念されていて、東京電力はさらに観測用の井戸を増やして詳しく調べることにしています。
一方、高濃度の汚染水がたまっている1号機のタービン建屋のすぐ海側の井戸で今月5日に採取した水から放射性物質のトリチウムが1リットル当たり8万ベクレルという高い値で検出されました。
この井戸は原発事故の前から設置されていて、今回、監視を強化するためにほぼ1年ぶりに分析したところ、濃度は上昇していました。
東京電力は「継続的に見ていかないと原因や傾向はわからない」としています。』
<東電の報告>:<サンプリング実績>
新たにH4エリアタンク周辺に設置した観測孔(E-1:漏えいが発生したH4エリアⅠグループNo.5タンクのある堰の北側,E-2:漏えいが発生したH4エリアⅠグループNo.5タンクのある堰の南側)で採取した水について、ガンマ核種、全ベータ、トリチウムの分析を実施。
<観測孔E-1>
・9/8採取分(初採取):セシウム134 2.5 Bq/L
セシウム137 5.1 Bq/L
全ベータ 3,200 Bq/L
トリチウム 4,200 Bq/L
9/8に初めて採取したH4エリア周辺地下水(E-1)の分析結果については、観測孔E-2で測定された放射能濃度より高い値を検出。観測孔E-2の分析結果について、9/8に採取した水のトリチウムの値(290Bq/L)は、9/7採取分のトリチウム(300Bq/L)とほぼ同程度の値であり、9/6採取分のトリチウム(190Bq/L)と比較して高い値を検出。また、9/8に採取した水の全ベータの値(67 Bq/L)は、9/7採取分の全ベータの値(35 Bq/L)と比較して高い値を検出。
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