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2013年9月16日 (月)

騙されてはいけない771―今起こっている福島原発事故・「各タンクエリア堰内溜まり水の全ベータ放射能分析結果(簡易測定)」

東電の916日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所各タンクエリア堰内溜まり水の全ベータ放射能分析結果(簡易測定)について」とネットのNHKニュースからです。

雨が降って、「タンク周辺の囲いの中の水があふれる」ということが起こり、東電が急遽「各タンクエリア堰内溜まり水の全ベータ放射能分析」を行った結果です。

悩ましいのは、「漏れか?」、「雨か?」分からないことです。漏れていなくとも周囲の放射環境が悪い(普通にある、埃が放射能を帯びている)ので、雨のたまり水は放射能をおびた汚染水となります。漏れていれば、ますます汚染水が増加します。

タンクの汚染水の漏れ対策として、タンクの周囲を堰で囲うと、雨が降れば当然、溜まるのです。降雨がなるべく少ないように、祈るしかありません。

全体に屋根となる覆いを掛けて、雨が溜まらないようにしなければならないのですが、広大なエリアで、考えるだけでも大変です。

かなり大きな、山に変わるようなテントを造る話(確か、太陽テント? という会社)を昔(40年くらい前)にIBMの計算センターで聞いたことがあります。砂漠に雨を降らす仮想実験で、テントで人工山脈(500m程度? の高さ)を造り、上昇気流を発生させて、降雨の可能性を探るシミュレーションです。

もしかすると、このようなテントなら、エリア全体を覆うことも簡単に出来るかも知れません。

話は別ですが、14日のH4エリアの観測孔E-1の放射能濃度(図の後の表)のトリチウムが17万ベクレル/Lと、13日の15万ベクレル/Lより高くなっています。

変なのは、16日の東電の「各タンクエリア堰内溜まり水の全ベータ放射能分析結果」のH4エリア(北)も17万ベクレル/Lとなっているのです。堰内溜まり水は全ベータで全然違うものです。偶然の一致?

Photo

『東電福島第一原発 台風に備え警戒(9519:45更新 NHKニュース)

台風18号の接近に伴って、東京電力福島第一原子力発電所では、風雨による被害を防ぐため、大型のクレーンや屋外のポンプや配管を固定したり、汚染水があふれないようパトロールを増やしたりして警戒を強めています。

台風18号は、16日、福島県に接近する見込みですが、福島第一原発の北側にある浪江町では、15日昼すぎにかけて雨が一時強まり、午後1時までの1時間に41.5ミリと激しい雨が観測されました。

東京電力は、福島第一原発の原子炉建屋の近くに設置された、がれきの撤去などに使う大型のクレーンが強風で倒れたりしないよう、おもりをつけて固定しました。

また、屋外にある原子炉に注水するためのポンプや配管などが強風で倒れたり、外れたりしないよう、ロープで固定されているか確認したということです。

さらに、東京電力は高濃度の汚染水がたまっているタービン建屋の地下や「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルなどに雨水が流れ込んであふれないようパトロールの回数を増やして警戒を強めています。

東京電力によりますと、大雨の影響で15日午後1時すぎ、4号機の山側に設置された汚染水をためたタンク周辺の囲いの中の水があふれているのが見つかりました。

東京電力は、あふれた水に放射性物質が含まれていないかどうかを調べています。

一方、同じ4号機の山側にある汚染水が漏れたタンクを解体するなど屋外の作業が続いていますが、東京電力は、今後状況を見ながら作業を中止するかどうかを判断することにしています。

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