騙されてはいけない779―今起こっている福島原発事故・「No.5タンク内部の調査」、“シーリング材の変形・破損”や“ボルトに緩み”
東電の9月20日に公表した記者会見配布資料「H4エリアNo.5タンク内部の調査(訂正版)」とネットのNHKニュースからです。
東電は、「H4エリアNo.5タンク内部の調査」において、タンクの汚染水漏れの原因として、「タンク内部の目視確認を行い、側板最下部と底板とのフランジ部、および底板フランジ部にシーリング材の変形・破損を確認。ボルトの打診等による締結状態の確認を行い、5本のボルトに緩みを確認。」としています。
原因が、“シーリング材の変形・破損”や“ボルトに緩み”というのは、初歩的、基本的な問題です。
全ての放射能汚染水を貯留するタンクについて、汚染水を抜いて調べる必要があることになります。今は漏れていないから良い、という問題ではないはずです。タンク工事の不備や本体の劣化(5年もつはずだった)が、思った以上であることが分かったのです。
『汚染水漏れ タンク底部にボルト緩み(9月21日 4:10更新 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所でタンクから汚染水が漏れだした問題で、タンクを解体して調べたところ、底の鋼鉄製の板の継ぎ目5か所でボルトの緩みが見つかりました。
東京電力は、この部分から水漏れが起きた可能性が高いとみて、さらに詳しく調べることにしています。
福島第一原発では先月、4号機の山側のタンクから300トン余りの汚染水が漏れているのが見つかりましたが、発見から1か月がたった今も原因は特定できていません。
このため、今月17日からタンクを解体した調べたところ、底の部分で鋼鉄製の板と板の継ぎ目5か所でボルトの緩みが見つかり、東京電力では、ここから汚染水が漏れた可能性が高いとみています。
ただ、底の別の部分での樹脂の変形や側面の板のさびが見つかっているため、こうした部分にも水漏れの原因になる破損がないか詳しく調べることにしています。
福島第一原発には、汚染水をためている同じ構造のタンクが300基余りあり、ほかのタンクでも底の部分に問題が生じているおそれがありますが、直接、点検や補強ができないうえ、タンクの交換も一斉にはできないことから、東京電力は、当面は監視を強めて対応するとしています。』
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