私の世界・面白い話のネタ―「手こぎボートで日本からアラスカへ、英女性」

ネットのロイターのニュースからです。

「英国人女性のアダック島サラ・オーテンさん（２８）が、手こぎボートで約１５０日間かけて、日本から米アラスカ州のアダック島までの太平洋横断に成功した」というものです。

それ自体凄いことなので、サラさんの偉業にケチを付けるつもりはないのですが、マップで見るとアダック島はアラスカまで3分の2のところです。まだまだ、ボートを漕がねばなりません。

「広報担当者らが２４日明らかにした」や「２４日時点でオーテンさんからのコメントは得られていない」ということから、まだアラスカに向かっているのでしょう。

伴走船があると思うのですが、その大きさや数、バックアップ・チームの規模（人数）がどの程度か？　も気になるところです。

アダック島はロシアと対峙するベーリング海峡というか、太平洋の端の真中で、米軍基地があるので、マップでは見れません。代わりにウィキの写真があり、載せておきます。気温は、最高24℃、最低－16℃、で、人口（基地関係者？）は326人です。ソヴィエトと緊張関係のあったころは人口も多くなっています。

アダック島だけでなく、この辺りの太平洋というか、ベーリング海峡は点々と島が続いていて、余り知らないことですが、戦時中に日本軍の前線基地とされた、アッツ島やキスカ島も近く？　にあります。

関係ないことですが、昔の日本の最北東端は、カムチャッカ半島の直ぐ手前の占守島だったのです。

千島列島やアリューシャン列島を島伝いに、アラスカに向かうと1スパンは500キロ以下になる？　のです。それでも、大変ですが。（なお、彼女のルートがそうだと言うのではありません。念のため。）

『手こぎボートで日本からアラスカへ、英女性が史上初の快挙

［アンカレジ（米アラスカ州）　２４日　ロイター］英国人女性のサラ・オーテンさん（２８）が、手こぎボートで約１５０日間かけて、日本から米アラスカ州までの太平洋横断に成功した。広報担当者らが２４日明らかにした。

オーテンさんの関係者によると、日本からアラスカ州まで手こぎのボートで太平洋を横断したのは史上初。オーテンさんは２３日夜、同州のアダック島に到着したという。

オーテンさんは自転車、カヤック、手こぎボートを使って総距離３万２０００キロ余りの世界一周に挑戦中で、２０１１年４月に英ロンドンを出発していた。２４日時点でオーテンさんからのコメントは得られていない。』

アダック島

アリューシャン列島のアンドリアノフ諸島にあるアメリカ合衆国アラスカ州の島。面積は450 km²である。1700年代にはこの島にロシア人の探検家が何度も訪れた。太平洋戦争中、日本軍がアッツ島およびキスカ島を占領したため、アダック島にはアメリカ軍の基地が作られ、日本軍への反撃に使われた。

アッツ島

アリューシャン列島のニア諸島最西部にあるアメリカ領の島。熱田島（あつたとう）とも呼ばれる。現在は厳しい上陸規制があるため無人であり、アメリカ沿岸警備隊の巡回以外に上陸者はいない。

アッツ島は第二次世界大戦の際には日本軍とアメリカ軍による激戦が展開され、日本軍が玉砕して敗れた。

キスカ島

アリューシャン列島西部のラット諸島に位置し、アメリカ合衆国アラスカ州に属する島である。現在は定住者はいない無人島であり、島内には各所に戦時の遺構や兵器が残されている。全域がアラスカ国立海洋野生生物保護区に指定されており、また1985年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定され、自然環境及び歴史遺産保護と安全確保の為に、外来者の立ち入りは制限されている。

占守島

千島列島北東端の島。サンフランシスコ条約締結以来、領有権の帰属は未確定であるが、ロシアの実効支配下にある。（＝ウィキペディア）