私の世界・知らない世界―「ケニアのモール襲撃、死者68人に」(続報)
ネットのCNNのニュースからです。
昨日のケニアの事件の続報ですが、「ケニア軍は23日未明、人質の大半が救出され、事態は収束に向かっていると発表した」そうですが、「死者は計68人。。その一部は外国人とみられ、各国政府によれば英国人3人、フランス人2人、カナダ人も外交官1人を含む2人が死亡」という惨事です。
今回の事件は、「アル・シャバブ」が犯行声明を出し、「実行犯9人の名前を公表、このうち3人は米国から、2人がソマリアからで、残る4人はそれぞれカナダ、フィンランド、ケニア、英国の出身」というものです。
以下は、ネットの”Mail Online”の写真からです。
事件の背景には、「2011年10月16日、ケニア軍がアル・シャバブを掃討するためにソマリア領内に侵入した軍事行動」があるようです。ケニア軍はソマリアに侵攻し、「2012年9月、ケニア軍を主力とするアフリカ連合部隊は、南部の港湾都市であるキスマユを包囲。9月28日には海岸への揚陸戦を実施し総攻撃の体制を採った。これに対してアル・シャバブ交戦せず9月29日に撤退を開始。掌握下にあった最後の大都市を失った」のです。
キスマユとナイロビ
ソマリアやケニアは、宗教や部族、大国の思惑、エチオピアやスーダン、ウガンダ、コンゴなどの近隣諸国の情勢も絡んで、もう信じられないほどゴチャゴチャです。
「知らない世界」と放って置く訳に行かないのは、関係ないと思われる日本にも、やがて禍が訪れます。
『ケニアのモール襲撃、死者68人に 人質の大半を救出か
ナイロビ(CNN)ケニアの首都ナイロビ郊外で武装集団がショッピングモールを襲撃し、買い物客らを人質に立てこもっていた事件で、ケニア軍は23日未明、人質の大半が救出され、事態は収束に向かっていると発表した。
ケニア赤十字によると、現場では22日夜、新たに9人の遺体が収容され、死者は計68人となった。その一部は外国人とみられ、各国政府によれば英国人3人、フランス人2人、カナダ人も外交官1人を含む2人が死亡した。ケニヤッタ大統領によれば、負傷者は少なくとも175人に上った。この中には米国人数人が含まれている。
治安部隊は大規模な突撃の末、すでにモール内の大部分を掌握したとされる。22日午後までに少なくとも1000人が脱出したが、依然として約30人が人質となっている模様だ。
犯行グループは10~15人の規模だったとみられる。隣国ソマリアを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「シャバブ」が犯行声明を出し、ツイッター上で実行犯9人の名前を公表した。このうち3人は米国から、2人がソマリアからで、残る4人はそれぞれカナダ、フィンランド、ケニア、英国の出身だという。
死者の中にはケニヤッタ大統領のおいとその婚約者も含まれていた。大統領は22日、「実行犯だけでなく首謀者にもただちに厳しい罰を下す」と述べた。』
ケニア軍のソマリア侵攻
2011年10月16日、ケニア軍がアル・シャバブを掃討するためにソマリア領内に侵入した軍事行動。ソマリア政府が支援を表明した。
アル・シャバブ
ソマリア南部を中心に活動するイスラーム勢力。2012年現在、ソマリアで最も有力なイスラーム勢力であり、ソマリア南部で最も支配地域が広い勢力でもある。ソマリア暫定連邦政府とそれを支援するエチオピア、アメリカ合衆国、アフリカ連合などと対立している。ソマリア南部の都市キスマヨを支配するヒズブル・イスラム、アルカーイダ、エリトリアなどと交流があるとされる。
アル・シャバブのキスマユ撤退
2012年9月、ケニア軍を主力とするアフリカ連合部隊は、南部の港湾都市であるキスマユを包囲。9月28日には海岸への揚陸戦を実施し総攻撃の体制を採った。これに対してアル・シャバブ交戦せず9月29日に撤退を開始。掌握下にあった最後の大都市を失った。
キスマユ
アフリカ大陸東部のソマリアの都市。ソマリアの首都モガディシュの南西528キロメートルの位置、ジュバ川の河口付近にある。ジュバランドと呼ばれる地域の商業中心都市。港湾都市で、バナナ・皮革などを輸出する。
キスマヨは、南方のスワヒリ文明と、北方のソマリ族による遊牧民族地域との境界に位置する。都市としてのキスマヨの歴史は比較的新しく、当時インド洋交易で富を得ていたザンジバル島のスルタンによって1872年に建設されたのが始まりである。2008年から2012年まではイスラーム武装勢力のアル・シャバブが支配していたが、現在はソマリア政府の支配下にある。(=ウィキペディア)
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