騙されてはいけない800―今起こっている福島原発事故・「H4エリア No.5タンク底板等の調査状況」
東電の10月8日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所H4エリア No.5タンク底板等の調査状況について」とネットのNHKニュースからです。
NHKの報道では、「タンクから300トン余りの汚染水が漏れた問題で、タンクの底のボルトを通す穴の2か所で、幅3ミリ程度の隙間ができていたことが分った」ということです。
東電の「漏えい箇所の詳細調査(漏えいパス部の隙間測定結果)」を載せますが、そんな小さな穴から“300トン余りも漏れる”のが不思議で、相当な期間、ビチャビチャと流れている? のを放置していたことになります。
ただ、「タンクの底のボルトを通す穴の2か所で、幅3ミリ程度の隙間」が今回の“No.5タンクの漏れの原因”と、東電がはっきりと特定してた訳ではありません。
NHKは「鋼鉄製の板どうしをボルトでつなぐタイプのタンクが300基余りあり、これらのタンクでは、同じようなトラブルが起きるおそれがある」と言っていますが、フランジ型タンクのタイプで設置時に「5年間漏えいなく貯蔵できるように要求していない」ものが、問題のエリア周辺に一杯あります。
10月1日の「(汚染水対策検討WG第7回資料)汚染水貯留タンクからの漏えいについて」より図を編集したもの
『汚染水漏れ 腐食の隙間からか(10月9日 6時30分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所でタンクから300トン余りの汚染水が漏れた問題で、タンクの底のボルトを通す穴の2か所で、幅3ミリ程度の隙間ができていたことが分かりました。
東京電力は、腐食が進んで隙間ができ、汚染水が漏れたとみてボルトでつなぐタイプのタンクをできるだけ早く別のタイプに替えたいとしています。
福島第一原発では、ことし8月、4号機の山側にあるタンクから300トン余りの汚染水が漏れ、一部は海につながる側溝を通じて、原発の専用港の外の海に流出したとみられています。
タンクは鋼鉄製の板をボルトで締めてつなぎあわせるタイプのもので、東京電力が解体して調べた結果、タンクの底の板どうしをつなぐボルトを通す穴2か所で、幅3ミリ程度、長さが1センチから2センチの隙間が確認されました。
隙間の周辺はタンクの外側にかけて腐食していて、東京電力は「ボルトの穴に汚染水が浸入して周辺の腐食が進み、隙間ができて漏れたと考えられる」としています。
福島第一原発には鋼鉄製の板どうしをボルトでつなぐタイプのタンクが300基余りあり、これらのタンクでは、同じようなトラブルが起きるおそれがあるとして、東京電力はボルトを使用せず、溶接するタイプのタンクにできるだけ早く替えたいとしています。』
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