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2013年10月 4日 (金)

騙されてはいけない794―今起こっている福島原発事故・「Bエリアのタンクにおける汚染水漏れ、元は全β58万ベクレル/L」

東電の103日に公表した記者会見配布資料と「福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」からです。

新たに「Bエリアのタンクにおける汚染水漏れ」ですが、「せきの外に達した量はおよそ430リットルと推定され、一部は排水溝を流れる雨水とともに海に流出」(NHKニュースより)だそうです。量は430リットルで少ないのですが、全β580,000Bq/Lと漏れた汚染水としては最高濃度です。

サンプリング地点をタンク脇側溝(X-1)、タンク脇側溝(C排水路の合流点前)X-2)、C排水路とタンク脇側溝合流点(C-1-1)の3箇所追加していますが、タンク脇側溝(C排水路の合流点前)X-2)でもっとも放射能濃度は高く、全βで13,000Bq/Lです。

「C排水路手前の側溝に土のうを設置し、止水処置を行った」ということですが、正確な場所とどのような意味のものか分かりません。昨日、報告しましたが今回の漏れだけでなく、排水路の汚染は拡大していたところです。

これからも漏れ出ることを考えると、基本的に可能かどうか分からないのですが、雨水は別に(まずは、覆いの取り付け?)流れるようにして“恒久的に堰き止め”が必要です。

以下の表で後ろにあるのは、先に公表されたものです。

131003_2

<東電の報告>

10/2 20:05 頃福島第一原子力発電所B南エリアの堰内に溜まっていた水を処理するため、当該エリアにて作業を行っていた当社社員が、B南エリアタンク(BエリアAグループ№5タンク)上部天板部から、鉛筆一本程度の滴下があることを確認した。当該タンク上部天板部から漏えいした水は堰内に滴下しているほか、当該タンク外周に設置されている点検用の足場を介して堰外へも滴下していることを10/3 21:55に確認。当該堰内に溜まっている水およびB南エリアタンク(BエリアAグループ№5タンク)内の水の分析結果は以下の通り。

<堰内に溜まっている水の分析結果>(10/2 15:00 採取)

・全ベータ:200,000 Bq/L(簡易測定による)

・セシウム134:18Bq/L

・セシウム137:54Bq/L

<BエリアAグループ№5タンク内の水の分析結果>(10/2 21:05 採取)

・全ベータ:580,000 Bq/L

・セシウム13424Bq/L

・セシウム13745Bq/L

当該タンク上部天板部から漏えいした水は、当該タンク近傍の側溝を通じてC排水路に流れ、海へ流出している可能性が否定できないことから、C排水路手前の側溝に土のうを設置し、止水処置を行った。止水処置を行った地点、当該タンク近傍の側溝とC排水路との合流地点および南放水口付近(※)の海水の分析結果は以下の通り。

(※)C排水路出口付近で、1~4号機放水口から南側約330m地点(T-2)

<C排水路手前の側溝に土嚢を設置し止水処置を行った地点の水の分析結果>(10/2 23:00 採取)

・全ベータ:5,200Bq/L

・セシウム13466Bq/L

・セシウム137170Bq/L

<当該タンク近傍の側溝とC排水路との合流地点手前の水の分析結果>(10/2 23:10 採取)

・全ベータ:15,000Bq/L

・セシウム134120Bq/L

・セシウム137310Bq/L

<南放水口付近の海水の分析結果>(10/3 7:00 採取)

・全ベータ:検出限界値未満(検出限界値:20Bq/L

・セシウム134:検出限界値未満(検出限界値:1.5Bq/L

・セシウム137:検出限界値未満(検出限界値:1.2Bq/L

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