騙されてはいけない796―今起こっている福島原発事故・「また、多核種除去設備C系統ホット試験のトラブル?」
東電の10月4日に公表した記者会見配布資料「多核種除去設備C系統ホット試験時の「工程異常」の警報発生について」とネットのNHKニュースからです。
東電の説明では「9/27 0:04C系のホット試験開始、10/4 6:43 「工程異常」の警報が発生、系統が自動停止、10/4 6:54 手動で循環待機運転へ移行」ということで、1週間ほどの稼動後です。
ただ、問題が起こったのは前処理設備の入り口のところ? で、前処理設備本体や本来の多核種除去装置のトラブルではありません。
「調査結果」や「再発防止対策」は意味不明の内容で、分かるのは「“暫定対策”をしてとりあえず動かす」と言うことと、「恒久対策」は直ぐには出来ないということです。
話は別に:NHKの「汚染水処理設備で処理を停止」の「1か月半ぶりに試運転を再開」は、何か変? というか誤解を与えるものです。多核種除去設備の「ALPS」はA系統、B系統、C系統あります。A系統とB系統は、まだ稼動後“汚染水漏れ修理中”で再開していません。新たなC系統のホット試験を“開始”したのです。
『汚染水処理設備で処理を停止(10月4日 10時10分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、先月27日に試運転を再開した汚染水の新たな処理設備で異常を知らせる警報が鳴り、東京電力は、汚染水の処理を停止して原因を調べています。
汚染水の処理の停止は、運転を再開した日にも起きています。
4日午前6時40分すぎ、福島第一原発で試運転を再開した「ALPS」と呼ばれる汚染水の新たな処理設備で、異常を知らせる警報が鳴りました。
このため東京電力は、「ALPS」の処理を停止して原因を調べています。
「ALPS」は、汚染水からほとんどの放射性物質を取り除く「汚染水処理の柱」とされる新たな設備で、先月27日に1か月半ぶりに試運転を再開しました。
しかし、設備の点検で使ったゴム製の板を作業員が回収し忘れたため、運転を再開した日に汚染水の処理を停止するトラブルが起きていました。』
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