騙されてはいけない799―今起こっている福島原発事故・「所内共通電源設備(3B)停止」って?
東電の10月7日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所における所内共通電源設備(3B)停止について」とネットのNHKニュースからです。
NHKの報道では「7日午前、一部の設備で停電があり、1号機の原子炉内に冷却用の水を送るポンプなどが停止し一時、原子炉への注水が止まった」ということです。
東電の「当該受電しゃ断器操作パネル」についての説明を見て驚きました。
「正しい操作」の「電圧・電流測定において「計測」ボタン操作で測定(→表示は自動消灯)」をせず。
表示消灯操作(誤動作)しようとして、①:「切」ボタン操作→(消灯しなかったので)②:「マスタ」操作(ダブルアクション)→M/Cしゃ断器:「開放」としてしまったというものです。
つまり、東電の社員? の人は、「計測」をその意味でなく、操作パネルの「表示消灯」という現象で覚えていて、その感じで操作を実行したのです。
普通に技術者ならば「切」を押すのは、まして共通電源設備の操作パネルというならば、相当慎重になるものです。
ありえないことで、何か、他の間違いか? その人は病院で検査してもらう必要があると思います。
東電は対策として、直ぐ押せないように“ハードカバー”を付け、安全性を高めたり、注意喚起を幾重にもすることを考えているようですが、よけい人は慎重さをなくし考えなくなります。便利で親切、安全な道具は、人をアホにするものです。
『福島原発 注水ポンプ一時停止(10月7日 16時25分)
東京電力福島第一原子力発電所で、7日午前、一部の設備で停電があり、1号機の原子炉内に冷却用の水を送るポンプなどが停止し一時、原子炉への注水が止まりました。
注水はまもなく再開されましたが、東京電力では、点検を行っていた作業員の操作ミスが原因とみて調べています。
7日午前9時47分ごろ、福島第一原発1号機のタービン建屋の2階にある電源盤で、電圧の低下を示す警報が鳴って1号機の原子炉の燃料を冷やす水を送るポンプなど、一部の設備への電気の供給が停止しました。
このため、1号機の原子炉への注水が一時、止まりましたが、すぐに別系統の電源で動く予備のポンプに切り替わり、注水はまもなく再開されました。
東京電力によりますと、1号機の原子炉の温度に変化はなく、1号機と2号機の格納容器の気体を浄化する設備も一時的に停止しましたが、同じく別系統の電源で動く設備に切り替わり、運転は再開されたということです。
東京電力によりますと電源盤の点検を行っていた作業員が、誤って、操作パネルの「停止ボタン」を押したのが原因とみて詳しく調べています。
福島第一原発では、ことし7月に6号機で作業員の操作ミスで、およそ2時間にわたり、原子炉の冷却が停止したほか、3月には、屋外の仮設の電源設備にネズミが入り込んでショートし、使用済み燃料プールの冷却システムなどが最大29時間にわたって止まるトラブルが起きています。』
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