騙されてはいけない803―今起こっている福島原発事故・「港湾内海水モニタリングの強化」って?
東電の10月11日に公表した記者会見配布資料「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」と「福島第一原子力発電所港湾内海水モニタリングの強化について」からです
東電は「港湾内海水モニタリングの強化」について、「2号機シルトフェンス内海水のセシウム濃度上昇を受け、下表のとおり5地点で、10月11日より1週間、港湾内のモニタリングを強化する。」としているのですが、“2号機シルトフェンス内海水のセシウム濃度上昇”というのは下表の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」の福島第一2号機スクリーン(シルトフェンス内側)の値です。9日にセシウムの値が急に高くなっています。(ピンクの四角の値)
東電は港湾内海水モニタリングの強化といいながら、それまで最も数値の高かった“1~4号機取水口内北側”を「海側遮水壁工事の進捗により,採取場所を変更するが当面は併行測定」と止めてしまうのです。
「採取場所を変更」と言っても、“1~4号機取水口内北側(東波除堤北側)”は前からあったもので、サンプリング地点の意味が異なります。
“港湾内海水モニタリングの強化地点”の図で、“1~4号機取水口内北側”は遮水壁の内側ということが分かります。その外側に、新たにサンプリング地点を作ればよいのです。
それと、海への放射能汚染流出の“閉じ込め”に必要というシルトフェンスが、普通に開閉されている例があったので載せておきます。
H25/10/11:海側遮水壁工事において資機材搬入を行うため、1~4号機取水口付近に設置したシルトフェンスの開閉について、本日以下のとおり実施
10:50(シルトフェンス開)~11:10(シルトフェンス閉)
12:20(シルトフェンス開)~12:40(シルトフェンス閉)
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