騙されてはいけない804―今起こっている福島原発事故・「H3エリアタンク 高い線量を確認」
東電の10月11日に公表した記者会見配布資料と「福島第一原子力発電所H3エリアタンクパトロール結果」からです
東電は、「10月10日のH3エリアタンクのパトロール結果、3箇所で高い線量を確認し、過去にも3箇所高い線量を確認していた」というものです。
「目視点検の結果から、タンクからの有意な漏えいは確認されていない」としているのが気掛かりです。「見た目で、漏れていないから良い!?・・」という安易な対処は、過去にいくらでも酷い結果を生んでいるのです。
参考に、H3エリアタンクの場所を載せておきます。H3エリアタンクは、問題のあったタンクのタイプではないようです。
<東電の報告>:<最新のパトロール実績(10/10)>
・新たに以下の3箇所について70μm 線量当量率が高い箇所が確認されたが、タンク目視点検の結果から、タンクからの有意な漏えいは確認されていない。本高線量当量率箇所は、堰床部の雨水溜まりが無くなったことから確認されたものと考えている。
・H3-B-No.6タンク(東側)
(50cm距離※1) 70μm線量当量率(ガンマ線+ベータ線)17.0mSv/h
( 5cm距離※2) 70μm線量当量率(ベータ線) 19.95mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線) 0.05mSv/h
・H3-A-No.2タンク(北側)
(50cm 距離※1) 70μm 線量当量率(ガンマ線+ベータ線) 20.0mSv/h
( 5cm 距離※2) 70μm 線量当量率(ベータ線) 69.9mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線) 0.1mSv/h
・H3-A-No.1タンク(南側)
(50cm距離※1) 70μm 線量当量率(ガンマ線+ベータ線) 13.0mSv/h
( 5cm距離※2) 70μm 線量当量率(ベータ線) 39.95mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線) 0.05mSv/h
※1:床面から50cm、タンク側面から100cm離れた位置
※2:高線量率箇所から5cm離れた位置
・その他高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されず。
・目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(堰内溜まり水箇所の漏えいを除く)を確認
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント