騙されてはいけない810―今起こっている福島原発事故・「16日に海へ通じる側溝で濃度が最高値」、17日はそれを更新?
東電の10月18日に公表した記者会見配布資料と「福島第一原子力発電所構内H4エリア、Bエリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(南放水口・排水路)」とネットのNHKニュースからです。
17日に東電は、「16日の採取分のH4エリア周辺のB排水路のC-1、C-1-1、B-2、C-2においては、全β放射能が過去の変動に対して高い値となっている」とし、NHKは「海へ通じる側溝で濃度が最高値」と報道していました。
記事は、「下流側の海から150メートルの地点で、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、15日に比べ、70倍以上に当たる1リットル当たる1400ベクレルと、測定を始めたことし8月以降で最も高い値で検出されました」という内容ですが、18日の報告(17日の値)ではその値を超え1800B/Lとなっています。
問題のサンプリング地点を「下流側の海から150メートルの地点」としていますが、正確には“C排水路35m盤出口(C-2)”です。
その他、B排水路内採取地点の全βは“B-1の下流(B-2)”において34,000B/Lや“C排水路合流点前(B-3)”が28,000B/Lと、桁違いの値となっています。
<東電の報告>
<福島第一構内排水路・南放水口のサンプリング実績>
・10/16 に採取分のH4エリア周辺のB排水路のC-1、C-1-1、B-2、C-2においては、全β放射能が過去の変動に対して高い値となっている。全β放射能が上昇した原因は台風により排水溝周辺の汚れが排水溝に流入したものと考えており、今後排水溝の清掃を実施。その他の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
『海へ通じる側溝で濃度が最高値(10月17日 10時10分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水をためるタンクの近くを通って海につながる側溝の下流で、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、1リットル当たり1400ベクレルとこれまでで最も高い値で検出されました。
東京電力は、台風の雨で濃度が高くなったとみて、海への影響を調べることにしています。
福島第一原発では、山側にある汚染水をためるタンクからの水漏れの影響を調べるため、タンクの近くを通って海につながる側溝で水に含まれる放射性物質の濃度を毎日、測定しています。
16日の測定の結果、下流側の海から150メートルの地点で、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、15日に比べ、70倍以上に当たる1リットル当たる1400ベクレルと、測定を始めたことし8月以降で最も高い値で検出されました。
またこの側溝の上流側の3地点でも、同じ種類の放射性物質の濃度が1リットル当たり2000ベクレルから、2300ベクレルとこれまでで最も高い値で測定されました。
東京電力は、台風の雨で側溝近くの汚染された土壌などが流れ込み濃度が高くなったとみて、今後、側溝の清掃を行うことにしています。
またこの側溝がつながる原発の港の外の海では、台風の影響で測定ができておらず、東京電力は今後海への影響を調べることにしています。』
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