騙されてはいけない811―今起こっている福島原発事故・「前日の約3倍、79万B/Lのトリチウム」
東電の10月18日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)(その3)」とネットのNHKニュースからです。
昨日、『「トリチウムはいったい幾らになるのか?・・」と想像すると恐ろしくなります。』と言っていたのですが、その結果は「前日のおよそ3倍の1リットル当たり79万ベクレル」のトリチウムでした。
東電は、「ストロンチウムなどは、流れ出てくるのが遅いので・・」と全βが40万B/Lとなったことを説明していましたが、トリチウムも高くなって、どう言うつもりなのか? と思ったら、「タンク周辺の汚染された土を回収する対応をとってきたが、回収しきれていない場所があって、そこの放射性物質が地下水に到達したおそれがある」のだそうです。
地下に深く浸透した放射能汚染は回収不可能です。(地下水全部を汲み上げるというのなら、話は別ですが)
雨が降れば(降らなくとも地下水流に乗って)、下流域や海に出てくるのは当然のことです。
『地下水濃度上昇で対策強化検討(10月19日 4時47分 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水が漏れたタンクに近い観測用の井戸の水から17日、放射性物質が高い濃度で検出された問題で、東京電力は汚染の広がりを防ぐため、タンク周辺の土を範囲を広げて回収することや、汚染された地下水をくみ上げる新たな井戸を設置するなどの対策を検討しています。
福島第一原発ではことし8月、4号機の山側にあるタンクから300トン余りの汚染水が漏れ、一部は海につながる側溝を通じて原発の港の外の海に流出したり、周辺の土にしみこんだりしたとみられます。
東京電力は、タンクの周辺に観測用の井戸を掘り汚染の広がりを監視していますが、タンクから10メートル余りの井戸で17日採取した水から、ベータ線という種類の放射線を出す放射性物質が、前日の6000倍以上の1リットル当たり40万ベクレル、トリチウムが前日のおよそ3倍の1リットル当たり79万ベクレルと、これまでで最も高い値で検出されました。
東京電力は、タンク周辺の汚染された土を回収する対応をとってきましたが、配管などが設置されていて、回収しきれていない場所があるということで、こうした場所の放射性物質が地下水に到達したおそれがあるとしています。
このため、今後こうした配管の下にある土を回収するともに、今回濃度が上昇した井戸の近くに地下水をくみあげる井戸を新たに設置するなどの対策を検討しています。
一方、今月16日、台風に伴う大雨でタンクを囲むせきの水位が上がった際、せきなどから放出した水は合わせておよそ2400トンに上ったことを明らかにしました。
東京電力は、「水に含まれる放射性物質は国が認めた排出基準を下回っており、環境への影響はない」としています。』
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