騙されてはいけない820―今起こっている福島原発事故・「堰内たまり水の“歩廊部排水対策”と“養生テント対策”」
東電の10月25日に公表した記者会見配布資料「堰内たまり水に関する台風27号に向けた対策」からです。
「今回は、時間がない!」ので仕方ないとは思うのですが、東電の「タンクエリアの堰内たまり水に関する降雨対策」として、“歩廊部排水対策”や“養生テント対策”をあげていますが、かなりいい加減? というか簡便過ぎです。
“歩廊部排水対策”は、一部の雨水を排水するだけ、“養生テント対策”は恒久的設備(長い年月に耐える)ではありません。
第一、「台風の強風で飛んでしまうのでは?・・」と思うようなものです。
降雨対策は、頑丈なテントやドームのようなもので、エリア全体を覆うしかありません。少なくとも、これから作るタンクエリアはそのことを配慮して計画しないと、対処しなければならない雨水はドンドン増えてしまいます。
東電は、「タンク1基当たりの設置面積:192m2」(『(10月24日開催 汚染水対策検討WG第9回資料)タンクエリア堰内たまり水の対応について』より)としています。仮に、1000基(10月1日現在で956基)のタンクエリアへ10mm/hの降雨でも、処理しなければならない雨水は192×1000×0.01=1920(トン/h)となります。降雨の累積(普通の豪雨程度)が100mmを超えると1万9千2百トンです。
10月15日(汚染水対策検討WG第8回資料)汚染水貯留タンクからの漏えいについて(訂正版)より
話の続き:貯留タンクが956基(10月1日現在)、汚染水の貯水容量が41万㎥、汚染水総量が約35万㎥で余裕? が6万㎥となります。うち29万㎥は淡水化装置(RO装置)の濃塩水、ということは高濃度汚染水も「6万㎥貯留?」は、覚えておく必要があります。(同じ6万㎥は、偶然の一致?)
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