騙されてはいけない826―今起こっている福島原発事故・「H4エリアのタンクにおける新たな汚染水漏れ?」について
東電の10月30日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」とネットのNHKニュースからです。
NHKニュースは「ことし8月、汚染水300トン余りが漏れ出したタンクの周辺で、地下水の放射性物質の濃度が上昇していることから、東京電力は汚染の拡大を防ぐため、新たにタンクの近くで地下水をくみ上げることになりました」としていますが、「H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果」の値が最も高くなったのは、台風26号の襲来による豪雨の影響? か、10月17日の全β40万ベクレル/L、トリチウム79万ベクレル/Lです。
前日の16日の値に比較すると、とんでもない桁違いの数値であることが分かります。
以降、全β・トリチウムとも低減するのですが、23~25日頃様相が変化し、トリチウムが低減しているに全βが増加、または低減しなくなり、24日に値が逆転、トリチウムより全βの数値が高くなります。
全βとトリチウムの比が大きく変化するのは、新たな“組成の異なる汚染水”の流入があったことを示すものです。16日と25日以前(タイムラグ? がある)に、新たな地下への汚染水漏れが疑われます。
『汚染水漏れタンク周辺で地下水くみ上げへ(10月31日 8:40更新 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で、ことし8月、汚染水300トン余りが漏れ出したタンクの周辺で、地下水の放射性物質の濃度が上昇していることから、東京電力は汚染の拡大を防ぐため、新たにタンクの近くで地下水をくみ上げることになりました。
福島第一原発ではことし8月、4号機の山側にあるタンクから汚染水300トン余りが周辺の地面に漏れ出したトラブルを受けて、東京電力は観測用の井戸を掘って影響を調べています。
その結果、タンクから北に10メートルあまり離れた井戸でベータ線という放射線を出す放射性物質の濃度が上昇していて今月28日には、1リットル当たり22万ベクレルという極めて高い値で検出されました。
このため、東京電力は汚染の拡大を防ぐため、これまで地下水をくみ上げてきた海沿いの井戸とは別に、新たにタンクの近くに井戸を5本掘り、11月上旬から水をくみ上げることになりました。
くみ上げる量は1日におよそ10トンで専用のタンクにためるほか、タンクの周辺では、放射線量が高い土を取り除いて回収する作業を、範囲を拡大して行うことになりました。福島第一原発では、300トン余りの汚染水漏れから2か月余りがたちますが、地下水への汚染拡大が懸念されるなか、その状況はいまだに詳しく分かっていません。』
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