私の世界・面白い話のネタ―初期の面白タンク、マークI(その2)
ネットの”Mail Online”とウィキから第一次大戦頃のイギリスのタンク、マークI戦車(Mark I tank)の写真です。
マークⅠは「全ての戦車の原点としてマザー(Mother)と呼ばれる」のです。
戦線に登場したマークⅠをドイツ軍兵士が目撃、途轍もないエンジンの排気音とキャタピラの機械音を響かせながら、鉄条網や塹壕を超えて進んでくる車両、異様な謎の新兵器を見てパニックに陥ったのだそうです。
以下の写真は、ソンムの戦いに展開したマークI(1916年9月25日)で「敵兵の攻撃を防ぐための切妻状の構造物と進路変更用の尾輪を装備している」とあります。
つまり、尾輪は進路変更用で、塹壕に落ちるのを防ぐは副次的なようです。
面白いのは、マークⅠは雄型と雌型があるのです。主武装にオチキスQF6ポンド(57mm)砲2門を装備したのが雄型、ヴィッカース303(7.7mm)水冷式重機関銃4挺を装備したのが雌型です。
驚くのは乗員が8名もいて、4名は砲手や機関銃手(ガンナー)で、砲座や銃座につき、残り4名は操縦関係というもので、4人操縦に必要なのです。
1名はブレーキ操作を行うブレーキ手(ブレークスマン)で車長(コマンダー)が兼任し、1名はプライマリー・ギアボックス(前進2段、後進1段)の操作を行う操縦(ドライバー)。2名は左右で別々になっているセカンダリー・ギアボックス(変速2段)の操作をそれぞれが担当して行う変速手(ギアーズマン)というものです。
マークIの操縦は非常に困難であったと言われているのも道理で、4人の意思疎通を上手く諮らなければとんでもないことになります。
針路の変更は、左右どちらかの履帯(キャタピラ)を止めるか速度を落とすかのいずれかによって行われ、多少の方向変化は尾輪によるのです。
ただ、戦車の内部はとんでもない騒音が渦巻き、エンジンを動かしている間は騒音で耳を塞がれているのです。多分金棒で鉄兜を叩くか、体を足で蹴っていたと思われます。
そう考えてみる、次の戦車のパレードなど、戦車の側や直ぐ前に居る人は相当勇気があるか、マークⅠの恐ろしさを知らないのです。
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