騙されてはいけない828―今起こっている福島原発事故・「貯蔵している水の性状」
東電のHPで公表している「福島第一原子力発電所1~4号機の廃炉措置等に向けた中長期ロードマップ」の「汚染水処理対策委員会(2013年10月25日(第8回))【資料3】汚染水対策現地調整会議について」からです。
福島原発の状況について、いろいろと分からないこと、疑問に思うことがあったのですが、今回の「【資料3】汚染水対策現地調整会議について」を見ると、貴重な知見と思えるので報告しておきます。
第一に、各施設や貯留タンクにどのような汚染水が貯蔵されているのか? ということです。「3.貯蔵している水の性状」には「タンクに貯水している水の種類は①RO濃塩水、②蒸発濃縮装置廃水、③RO淡水、④ALPS処理水に大別される」とあります。特に、全βとトリチウムの濃度の違いがどの程度か? という疑問があったのですが、以下の表で概要は分かります。
つまり、①RO濃塩水と②蒸発濃縮装置廃水、建屋保有水の濃度は全β>トリチウムで、③RO淡水、④ALPS処理水は全β<トリチウムということです。(特に④ALPS処理水は全βがNDで、トリチウムのみ)
次に、汚染水の貯留に使っているプロセス主建屋やHTI(雑固体廃棄物減容焼却)建屋(=高温焼却炉建屋)の容量ですが、プロセス主建屋が約1万3千㎥、HTI建屋が約3千㎥のようです。
図では、現状の毎日平均400㎥の流入地下水を貯留している状況が示されています。
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