騙されてはいけない836―今起こっている福島原発事故・「H4エリア周辺に設置した観測孔水位データ」とサンプリング結果?
東電の11月8日に公表した記者会見配布資料「H4エリア周辺に設置した観測孔水位データ」と「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」からです。
「H4エリア周辺に設置した観測孔水位データ」の説明を見ると、「・台風・豪雨の影響により、水位計設置以降、大幅に水位上昇している。」、「・E-7観測孔の水位は他と比較しても大きく上昇しているが、豪雨により他の周辺観測孔の地表より水がたまっていることが影響しているものと考えられる。」とあります。
ただ、グラフを見ても、“E-7観測孔の水位”がどれなのか判別できません。同じパターンで変動しており、凡例が細か過ぎなのです。(もう少し凡例の直線の描き方を工夫すればよいのですが?)
「H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果」の図を確認するとE-7観測孔は最も海側に近く、E-8観測孔と同じに地表レベルが低いはずです。それから考えると、「H4エリア周辺に設置した観測孔水位データ」のグラフの“E-7観測孔の水位”が特定できます。
E-4観測孔は最も海側寄りですが北側に離れており、こちらの方は斜面が緩くE-7観測孔やE-8観測孔より地表レベルが高いと考えられるのです。凡例も赤の太線でよく分かります。
東電は「H4エリア周辺に設置した観測孔水位データ」を出して「水位計設置以降、大幅に水位上昇」を何故言っているのか意味が分かりませんが、E-10観測孔とE-8観測孔で汚染水濃度の“前回公表までの最高値”を更新しています。
| 固定リンク
「震災・原発事故」カテゴリの記事
- 騙されてはいけない1697―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の完了・・について!?』(2024.11.08)
- 騙されてはいけない1696―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業・・で、把持作業だけ完了!?』(2024.10.31)
- 騙されてはいけない1695―今起こっている福島原発事故・『福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の再開・・で、手袋を変えて着手!?』(2024.10.29)
- 騙されてはいけない1694―今起こっている福島原発事故・『2号機燃料デブリ試験的取り出し作業におけるカメラ交換を実施・・で、デブリ取り出し作業はまだ先!?』(2024.10.22)
- 私の世界・知らない世界―『太陽の活動「極大期」にNASAなど発表・・かなりヤバイのでは!?』(2024.10.17)
コメント