騙されてはいけない837―今起こっている福島原発事故・「海への排出基準を超える汚染水 せきの外にまた漏れる」
東電の11月9日に公表した記者会見配布資料「構内H6エリアの堰内溜まり水の漏えいについて(写真・動画集)」と11月10日のネットのNHKニュースからです。
NHKは「汚染水 せきの外にまた漏れる」と報道していますが、東電は休日でいつもの説明はありません。調べると写真・動画集に以下の「H6エリア堰内溜まり水の漏えい」に関する写真を載せています。
「H6エリア堰内溜まり水の漏えい」と「H6エリア堰内溜まり水漏えいに対する応急的な止水処置の状況(1)・(2)」
気になるのは、漏れを示す写真(明るい内)と応急的な止水処置(夜中)の写真に時間的ずれ? が随分あるようなことです。
土嚢や除染用具を近くに配置して、写真を撮るヒマがあるなら止水・除染作業をすべきです。
参考に「タンクエリア堰内水の溢水(10月20日)について」の図を載せ、H6エリアを赤丸で示しておきます。
1リットル当たり140ベクレルの放射性ストロンチウムが検出ということで、ストロンチウムの排出基準は10Bq/L未満です。
『汚染水 せきの外にまた漏れる(11月10日 4:07更新 NHKニュース)
東京電力福島第一原子力発電所で9日、汚染水のタンクを囲むせきから水が漏れているのが見つかり、せきの水からは国の海への排出基準を超える放射性物質が検出されました。
福島第一原発では、相次いだ汚染水漏れを防ぐ対策が進められているところで、東京電力で今回の漏れの詳しい原因を調べています。
9日午後、福島第一原発4号機の山側にある汚染水のタンクを囲むせきから水が漏れているのを、タンクの点検を行っていた作業員が見つけました。漏れた水はせきの外側の縦80センチ、横1メートルほどの範囲でたまっていて、せきの水からは、国の海への排出基準を超える1リットル当たり140ベクレルの放射性ストロンチウムが検出されました。
水漏れが見つかった場所は、せきの水を排出する弁の付近でしたが、当時、弁は閉じられていて、東京電力は、せきの内側に土のうを積むなどして水漏れを止めたということです。
近くに排水溝が無いため、排水溝を通じた海への流出はないとしています。
水漏れが見つかった弁の付近は、コンクリート製のせきに金属製の板が溶接やボルトで取り付けられているということで、東京電力はこうした継ぎ目の部分から漏れた可能性があるとして詳しい原因を調べています。
福島第一原発ではことし8月以降、タンクやせきからの汚染水漏れが相次いだため、点検の強化やせきのかさ上げなどの対策が進められています。』
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