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2013年11月19日 (火)

騙されてはいけない848―今起こっている福島原発事故・「4号機 使用済燃料取り出し」と共用プール?

東電の1118日に公表した記者会見配布資料「福島第一原子力発電所4号機 使用済燃料取り出し状況について」からです。

東電は「本日(1118日)、4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を実施しております。なお、作業は新燃料(未使用)22体からの取り出しとなります」と報告、その取り出し状況の写真を掲載しています。

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“取り出した燃料”は最終的に、4号機原子炉建屋の隣(約100m程度のところ)にある共用プールに移すものです。

共用プールの場所

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問題は安全に取り出して、共用プールに移せるか? というだけではありません。福島県のHPに「原発の状況・福島第一・第二原子力発電所の燃料貯蔵量」の説明があります。

・共用プールは、中長期ロードマップによれば、14号機の使用済燃料プールの使用済燃料と新燃料を受け入れるとしていますが、すでに約95%の貯蔵量となっているため、現在貯蔵されている燃料体を、乾式貯蔵キャスクに入れて発電所内のキャスク仮保管設備へ移動する予定としています。

・キャスク保管建屋(津波により被災)に保管していた使用済燃料408(キャスク9)は、平成25521日に発電所内のキャスク仮保管設備への移動を完了しました。

・現在、キャスク仮保管建屋の保管容量は2,930(キャスク50)となっておりますが、今後1,035(キャスク15)を増設する予定です。

ということで、共用プールは満杯に近く、そんなにプールに移せるわけではないのです。

14号機の使用済核燃料と未使用核燃料は、合計3106体(溶融した炉の分をを除く)で、今回の4号機だけでも使用済核燃料1331体、未使用核燃料202体あります。(溶融した核燃料のデブリ(塊り)は13号機で1496体分)

「キャスク仮保管設備を増設して移動する予定」としていますが、多核種除去設備(ALPS)を稼動するとそこから出る高濃度核廃棄物もキャスクと同じような格納容器に入れて保管しなければならないものが出るのです。

仮保管設備としているように、近い将来必ず高濃度核廃棄物の保管場所が問題となるのです。困ったことに、今の日本には「適当な場所が何処にもない!?・・」という状況です。

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