騙されてはいけない849―今起こっている福島原発事故・「４号機燃料取り出し、“かじりによる固着”発生について」

東電の11月18日にＨＰに公表した「東京電力からのお知らせ」の「福島第一原子力発電所４号機燃料取り出しに関するご質問」の関連資料「４号機使用済燃料プールからの燃料取り出し」（平成25年度第10回　福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会説明資料）（平成25年11月12日掲載）からです。興味のある人は以下で見てください。

http://www.tepco.co.jp/news/2013/images/131112a.pdf

「燃料取扱い時の想定リスクと対応策」において、「燃料取扱（使用済燃料ラックから燃料を取出し、キャスクへ装填）時に、ガレキの噛み込みによりかじりが発生、固着し、使用済燃料ラックから取出す事も着座させることもできなくなる事が懸念される」としています。

つまり、ガレキが挟まって燃料集合体が取り出せなくなり、中止で戻そうとしても戻らず、“宙吊り状態で固着”のにっちもさっちも？　行かなくなる場合を心配しているのです。

予防策としてガレキの掃除をする以外には、何とか噛み込まないようにゆっくり、丁寧に？　引き上げるしか方法がありません。

もし、燃料集合体が取り出せないという固着が発生すれば、「必要に応じてファイバースコープによりかじり箇所を調査」、「かじり箇所が特定できた場合，かじり除去を試みる」というものです。

もしかすると、“燃料ラック”を部分的に分解しなければ固着が解決できないものが出る可能性もあります。