騙されてはいけない854―今起こっている福島原発事故・「除染処理設備、運用を停止のアレバ?」
東電のHPに公表している「福島第一原子力発電所の現況」・「滞留水の処理・貯蔵状況」の「除染処理設備」からです。
東電は「除染処理設備」の説明として、「放射性物質を除去する設備。タービン建屋からくみ上げた汚染水を、プロセス主建屋の地下に蓄えた後、油分分離装置 → セシウム吸着装置(キュリオン)→ 除染装置→第二セシウム吸着装置(サリー)を通して放射性物質を除去する。」としています。
東電が最初に採用したのは、仏アレバ社と米キュリオン社の装置です。ところが、急ごしらえが原因か? 稼働時からトラブルの連続で、本格稼働初日から数時間後に不具合停止という体たらく、運転開始1か月後の稼働率は53%というものです。
新たに導入されたのが、東芝を中心に開発された新装置「サリー」です。2011年10月から主力装置として稼働を始めたので、アレバとキュリオンの装置は、サリーの「バックアップ用」として残っているのです。
上の説明に載せられているようにキュリオンは、たびたび作動しているようですがアレバはありません。つまり、下の説明にもあるようにアレバ製は動いていないのです。アレバの装置の値段は、一説に「60億円」とも言われるそうですが、相当高い買い物です。
東電の“除染装置(アレバ社)”の説明は、「汚染水に薬剤を注入し混ぜて、セシウムなどの放射性物質を沈殿させ、浄化された上部の水を取り出す。処理能力は高いが、沈殿した汚染物質(廃スラッジ)が発生するため、現在は運用を停止し待機の状態。」だそうです。
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