騙されてはいけない859―今起こっている福島原発事故・高濃度汚染のトレンチ、「サブドレン稼働に向けた水質調査」って?
東電の11月25日に公表した記者会見配布資料の「福島第一原子力発電所1~4号機および4号機南側諸建屋のサブドレンピットの水質調査について」からです。
少し以前の報告ですが、28日の記者会見配布資料の中にも「H25/11/26~ 高濃度汚染水が滞留している建屋に接続するトレンチについて、年1回の点検を実施中」という文があります。
それで、25日に「1~4号機および4号機南側諸建屋のサブドレンピットの水質調査」についての報告があったのを思い出し、紹介しておきます。
東電は「サブドレン稼働に向けた水質調査」としているのですが、“1~4号機および4号機南側諸建屋のサブドレンピット”は「高濃度汚染水が滞留している建屋に接続するトレンチ」に、本来は接続しているものです。
ドレン(drain):空気配管などに設置する水抜き。
サブドレンピットは東電の電気・電力辞典の説明では、「サブドレンピット(さぶどれんぴっと):原子炉建屋やタービン建屋の地下水に設置? している汚染水の貯蔵場所でそれぞれパイプで繋がれている」とあり、何か変な文ですが、その“パイプで繋がれている”ものが地下のトレンチなのです。
注)「(汚染水対策検討WG第7回資料)護岸付近の地下水からの告示濃度限度を超える放射性物質の検出等に関する対応について」の資料より
そして、各建屋とは下図の“2号機のタービン建屋との接続部の状況”にあるように、「立坑とタービン建屋は建屋の壁で仕切られており,配管・ケーブルトレイは建屋の壁を貫通している。貫通部における配管周辺の隙間を通じて,タービン建屋~主トレンチ間で汚染水が往来している」と、汚染水が漏れている可能性があります。
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