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2013年11月30日 (土)

私の世界・知らない世界―「古代爬虫類の共同トイレ!?」

ネットのナショナルジオグラフィック・ニュースからです。

24000万年近く前の世界最古の古代爬虫類の共同排泄場を発見」という話です。

こないだ紹介した「世界最古の海水、クレーター地下で発見」の“大陸移動の図”から、少し新しいのですが“2億年前の地球”でアルゼンチン北西部は大体○の辺りです。

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この辺りは、南米とアフリカ、南極、インド、オーストラリアなどに分かれる大きな陸の塊の端の方です。

ウィキに出ている、サイに似た爬虫類類「ディキノドン」のイラストを紹介します。サイに似たと言いましたが、何かモグラの親方みたいで、1.2m程度の体長だそうです。

ディキノドン

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場所の説明がアルゼンチン北西部としかないのですが、多分イスキグアラスト州立公園内ではないかと思います。

イスキグアラスト州立公園は北にタランパヤ国立公園に接しているということでその辺りですが、乾燥地帯ということで凄い地形です。

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2000年にユネスコの世界遺産に登録されたとして、以下のイスキグアラスト/タランパヤ自然公園群の写真がウィキにあるのですが、場所はタランパヤ国立公園内と思います。

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<イスキグアラスト/タランパヤ自然公園群>

アルゼンチン北西部にあるイスキグアラスト州立公園とタランパヤ国立公園から構成される。この地域には三畳紀の陸上の堆積物が広く露出し、最初期の恐竜を含めた当時の爬虫類の化石が多産する。2000年にユネスコの世界遺産に登録された。

<イスキグアラスト州立公園>

本公園内にはイスキグアラスト累層と呼ばれる三畳紀後期の地層(カーニアン期:約23000万年前)が分布する。この地層からは世界最古の恐竜や当時の陸上爬虫類の化石が産出する。イスキグアラスト累層は三畳紀後期の層序を良好に保存しているため、当時の陸上の動物相を復元できる世界的に貴重な地層である。また、三畳紀に爬虫類が恐竜や哺乳類へと進化していった過程を研究する重要な研究対象にもなっている。(=ウィキペディア)

『古代爬虫類の共同排泄場、2.4億年前

November 29, 2013

古代爬虫類の化石化した糞の山から、興味深いストーリーが見えてくる。1128日、古生物研究者達のチームが24000万年近く前の世界最古の共同排泄場を発見したと発表した。

今回発見されたのは、サイに似たディキノドン類のものとされる“爬虫類のトイレ”だ。動物の集団排泄行動を示す例としては、これまで知られていたものより2億年も古く、哺乳類以外の大型の動物種がこのような行動を取っていたことを示す最も古い証拠となる。

 共同トイレで排泄を行うことが知られているのは、ウマ、バク、ゾウなどの近代哺乳類と、ダチョウに似たモアなど一部の鳥類に限られる。

 今回の発見は、これまで考えられていたよりはるかに古い時代に、哺乳類の遠い祖先であるディキノドン類にもこのような複雑な行動が見られたことを物語っている。

「ディキノドン類は3トンを超える巨大な爬虫類だ。大きな群れを作って暮らし、幼生期から成体期にいたるまで、決まった場所で繰り返し排便を行っていたと見られる」と、英バーミンガム大学の古生物学博士課程の学生、ルーカス・フィオレッリ(Lucas Fiorelli)氏は説明する。フィオレッリ氏は、アルゼンチンの学術調査技術移転中央研究所(CRILAR)のマルティン・エスクラ(Martin Ezcurra)氏と共に今回の研究を指揮した。

 フィオレッリ氏らは、最初期の脊椎動物で、最も原始的な恐竜とされる主竜形類(Archosauromorpha)の化石を探してアルゼンチン北西部の古代の岩を掘り進めているときに、化石化した巨大な糞の山を偶然発見したという。

 顕微鏡やCTスキャンなど、さまざまな技術を駆使して糞の中身を分析した結果、ディキノドン類とその古代祖先に草食の習慣があったことが分かった。

◆見た目とは違う魅力

 糞の化石は糞石と呼ばれる。見ていて楽しいものではないかもしれないが、見た目以上の魅力が糞石にはあるという。

「糞石はすばらしく価値あるものとは言えないかもしれないが、古代生命体の食餌や行動に関する唯一無二の情報を提供してくれる」と話すのは、英エジンバラ大学の古生物学者、スティーブン・ブルサット(Stephen Brusatte)氏だ。

 ブルサット氏は今回の研究には参加していないが、これまで顧みられなかった古代の糞の真の価値が見えてきたと、研究結果を評価するコメントを寄せている。「糞石について調査する研究者は決して多くない。汚らしい、気持ち悪いと思う人もいるだろうだが、糞石は実に多くの情報を与えてくれる」。

 排便は基本的な生物学的機能であるだけでなく、動物の重要なニーズを満たす行為と言える。社会的行動として1カ所で行われる場合は特にそうだ。

 例えば、排泄場は餌場から遠く離れた場所にあることから、腸内寄生虫の再寄生の防止に役立つ。

 肉食動物に襲われるのを防止する効果もあり、さらには、トイレ利用者同士のコミュニケーションの向上にも一役買っている。だが、それだけに留まらないと研究者達は言う。古代の糞は、社会的行動の起源についてのヒントを示すものでもあるのだ。

◆仲間と一緒に排便する動物達

 動物行動学に目をやると、動物がいつごろから群れで暮らし始めたのかという謎はいまだ解明されていない。

 今回発見された糞石は、ディキノドン類が群れを作って暮らす社会的動物であったことを裏付ける確かな証拠と言える。

「興味深い研究結果だ。ともすれば鼻で笑われてしまいそうなこの一風変わった化石は、2億年以上前に生きていた哺乳類の遠い祖先が、意外にも極めて哺乳類的な行動を取っていたことを伝えている」とブルサット氏は話す。

「三畳紀の主竜形類にはたして社会的行動が見られたのかどうか、これまではっきりしたことは分かっていなかった。化石記録から、社会的行動の明白な痕跡を見つけるのは容易ではない」。

 今回の発見は動物の社会的行動の研究に関する新たな窓を開くものであり、糞石が古代の社会的行動を裏付ける証拠となることを示している。また、食餌の内容が時代によってどう変化したのかといった有益な情報を得ることもでき、古代の植物多様性の謎を解き明かすヒントになると期待される。さらには、24000万年前の南米大陸における動植物の進化の解明に向けた将来の研究の扉を開くものでもある。

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