騙されてはいけない863―今起こっている福島原発事故・「C系の処理運転への移行を見合わせ・・」?
東電の12月2日に公表した記者会見配布資料「多核種除去設備C系塩酸供給ポンプのにじみについて」からです。
東電は「多核種除去設備のC系について、塩酸供給ポンプ(C)の出口継ぎ手部に“塩酸のにじみ”があり、対策のために「C系の処理運転への移行を見合わせ」を報告しています。
なお、「塩酸のにじみについてはビニール袋で養生を実施」という簡便なもので、「塩酸なのにそんなんで、いいの?・・」と思うもので、「10分に1滴程度で継続」というのに、「以前より養生していたビニール袋内には、1リットル程度の塩酸が溜まっいる」というのです。
つまり、前から分かっていて、「ビニール袋で養生(漏れをカバー)していたものが1リットルも溜まって大変・・」ということです。
話は別に:東電が<参考>として示した「塩酸供給ポンプの位置関係」の図はA系のもので、間違いというか、変です。不具合が起こったのはC系で、「内容や構成は同じだから良い」という手抜き? それとも、C系は詳しく説明したくないのでしょうか。以下は、内容が同じとして“ペイント”で修正したものです。作るのに5分と掛かりません。
<東電の報告>
・H25/12/1 多核種除去設備(ALPS)C系については、11/18 よりホット試験を再開しており、12/1の循環待機運転*から処理運転への移行を同日9:00 に予定していたが、塩酸供給ポンプ(C)出口継ぎ手部から、塩酸がにじみ出ていることを発見したため、処理運転への移行を見合わせ、循環待機運転を継続。なお、塩酸のにじみについてはビニール袋で養生を実施。同日11:25 に塩酸供給ポンプ(C)出入口弁の隔離を実施し、塩酸のにじみは10 分に1滴程度で継続。また、以前より養生していたビニール袋内には、1リットル程度の塩酸が溜まっており、これについては容器に回収した。なお、隔離した範囲内の塩酸の抜き取り作業を行っており、今後、点検を行う予定。* 循環待機運転とは、吸着設備には通水せずアイドリング運転を行うモード。
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