騙されてはいけない870―今起こっている福島原発事故・「H4エリアのウェルポイントの地下水の汲み上げ停止!?」
東電の12月9日に公表した記者会見配布資料の「福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)」からです。
東電は「E-1におけるトリチウム値は前日採取の320,000 Bq/L から420,000 Bq/L へ上昇しているが、これは12/2 に近傍のウェルポイントにおいて地下水の汲み上げを停止したことによる変動と思われる」としているのですが、“E-1”と「近傍のウェルポイント」の関連を見てみるため「構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果(H4エリア周辺)」を整理して並べてみました。
ウェルポイントにおけるトリチウムの最高値は11月30日の19万Bq/Lで、地下水の汲み上げポイントのE-1は一度11月29日に36万Bq/Lに跳ね上がって、次の日から急激に降下し、3日目の12月2日(汲み上げを停止した日)には100分の1以下の3200Bq/Lになっていました。
そして、12月3日にまた突然17万Bq/Lに跳ね上り上昇を続けたのです。
東電はよく、「前回と比較して大きな変動は確認されていない」といいますが、その言い方だと毎日3%づつの上昇は大きな変動に見えないのに、1ヶ月で2倍半になってしまいます。
<東電の報告>
<H4エリア周辺のサンプリング実績>
・12/5 に採取したE-1におけるトリチウム値は前日採取の320,000 Bq/L から420,000 Bq/L へ上昇しているが、これは12/2 に近傍のウェルポイントにおいて地下水の汲み上げを停止したことによる変動と思われる。なお、地下水汲み上げ前のトリチウム濃度(採取日:11/26)は470,000 Bq/L であった。12/6,7 に採取した分析結果については、前回と比較して大きな変動は確認されていない。
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